演奏会・コンサートポスターの作り方|デザイン例と失敗しないコツ

演奏会のポスターは、通りすがりの人に「この公演がある」と気づいてもらう大切な掲示物です。手元でじっくり読むチラシと違い、3秒で目に留まって何の公演か伝わることがすべて。サイズも貼る場所もチラシとは別の作り方が必要です。
ソロリサイタルから室内楽、オーケストラ、音楽会まで、さまざまな演奏会で使えるポスターの作り方をまとめました。サイズの選び方、貼る場所ごとの工夫、ジャンル別の定番デザイン、印刷の基本、掲示のマナーまで、迷いやすいところを順に解説します。
この記事の要点
- ポスターは3秒で伝わることがすべて。チラシの縮小版ではなく、遠くから見える作りが必要
- サイズは会場の大きさと貼る場所で決める。小さな会場ならB3、大きなホールの正面ならA1まで大きくする
- 貼る場所ごとに伝わる情報が違う。楽器店と駅の中では見せるべきものが変わる
- ジャンル別に定番の色と書体がある(オーケストラは重厚、ピアノは繊細、室内楽は親密、音楽会は親しみ)
- チラシと同じデザインで一緒に発注すると割引になる。別々に頼むより1.5〜2.5割ほど安くなる
- 屋外に貼るときは許可が必要な場合あり。無断で貼ると法律に触れるので注意
ポスターが担う3つの役割
演奏会ポスターは、1枚で3つの仕事を同時にこなします。役割を意識すると、どの情報を載せるか、どれくらいの大きさにするかの判断が楽になります。
- 遠くから気づいてもらう: 通りすがりに「何の公演か」を一目で伝える
- 長く告知する: 公演数か月前から貼られ、じわじわと知ってもらう
- 世界観を届ける: 街やホールで作品として演奏会のイメージを伝える
ポスターはチラシと違って「手に取ってもらえる保証がない」ものです。だから情報を詰め込む前に、見た瞬間に印象に残る絵を優先します。
遠くから気づいてもらう
駅の中や大学の掲示板を歩きながら、数メートル離れた距離で見られます。小さな文字は読まれません。タイトル・公演名・日付だけが伝わればそれで十分です。
長く告知する
ポスターは本番2〜3か月前から街に貼られ、本番当日まで貼り続けられます。チラシと同じタイミングで貼り始めても、貼る期間が長い分、通りすがりの人が何度も目にして公演名が自然に記憶に残ります。
世界観を届ける
ポスターは公演の作品としての側面も持ちます。音楽雑誌やSNSで広がるときも、1枚絵としての完成度が問われます。
ポスターとチラシの違い
「チラシを大きく印刷すればポスターになる」と誤解されがちですが、両者は別物です。大事な違いを整理します。
| 項目 | ポスター | チラシ |
|---|---|---|
| 見られる距離 | 1〜3メートル(大きいものは3メートル以上) | 手元(30〜50センチ) |
| 標準サイズ | B3・A2・B2・A1 | A4・B5 |
| 情報量 | タイトル・日時・会場・主催だけに絞る | 曲目・奏者紹介・地図・料金・買い方まで |
| 文字の大きさ | 離れても読める大きさ | 読み物として読める大きさ |
| 見てもらう時間 | 通りすがりの3〜10秒 | 手に取って1〜5分 |
| 配布の時期 | 本番2〜3か月前から貼り、ずっと目に入れる | 本番2〜3か月前から配布 |
「縮小してチラシにする」ではなく、別々に作る
ポスターからチラシを縮小して作ると、文字が小さすぎて読めないチラシになります。逆にチラシを拡大してポスターにすると、情報が詰まりすぎて3秒で伝わらないポスターになります。
デザインの世界観は揃えても、載せる情報は別々に作るのが鉄則です。
最初に決めること(サイズ・枚数・貼る場所)

ポスターづくりは「どう作るか」の前に、サイズ・枚数・貼る場所を決めるところから始まります。この3つが決まると予算もレイアウトも自然に固まります。
会場の大きさ別 サイズ選びの早見表
ポスターのサイズは、見る人との距離と貼る場所の大きさで決めます。ポスター業界では「文字の高さ(センチ)× 250 = 読める距離(センチ)」という目安があり、タイトル文字が大きいほど遠くから読めます。
| サイズ | 寸法 | 読める距離 | 向いている貼り場所 | 向いている会場の大きさ |
|---|---|---|---|---|
| B3 | 364×515mm | 約1メートル | カフェのレジ脇・店頭・小さな掲示板 | 100席以下の発表会・小規模会場 |
| A2 | 420×594mm | 1〜2メートル | ホールの入口・楽器店の店内・大学の掲示板 | 300〜500席の中くらいのホール |
| B2 | 515×728mm | 約1〜2メートル | 駅の掲示板・大型店舗・商店街 | 500〜1,000席のホール。劇場のプロ公演の定番 |
| A1 | 594×841mm | 1.5〜3メートル | 大きなホールの正面・屋外の看板・大学の中央掲示板 | 1,000席以上の大ホール |
文字の大きさの目安
サイズが大きいほど、タイトルの文字も大きくします。
- B3(1メートル以内): 20〜30pt
- A2・B2(1〜3メートル): 30〜50pt
- A1(3メートル以上): 50pt以上
- B1・A0(屋外の大判): 100pt以上
枚数の決め方
ポスターはチラシと違って、貼る場所が決まっています。必要な枚数は「貼るのを協力してくれる場所の数」で決めます。
- 主催団体の自分たちの施設に貼る: 2〜5枚
- 協力してくれる楽器店・カフェ・商店街: 店舗数 × 1〜2枚
- 大学・音楽教室へのお願い: 学校数 × 1〜2枚
- 公演会場の入口: 2〜3枚
- 関係者・記念保存: 5〜10枚
- 予備: 全体の1割
100席規模なら20〜30枚、300席規模なら30〜50枚、1,000席規模なら50〜100枚が目安です。コンサートデザインでは10枚単位の注文に対応しているため、無駄なく発注できます。
貼る場所ごとの情報の組み立て方

ポスターは貼る場所によって「効く要素」が変わります。ホールの入口と駅の中では、同じポスターでも伝わる情報が違ってきます。
主な貼り場所5つ
| 貼る場所 | 特徴 | 効く要素 |
|---|---|---|
| ホールの入口 | クラシックファンが集まる。じっくり見る | 曲目・奏者名・短い宣伝文 |
| 楽器店・音楽教室 | 音楽好き。知識がある | 作曲家名・曲の珍しさ・奏者の経歴 |
| カフェ・商店街 | 一般のお客さん。通りすがり | 大きなタイトル・親しみやすい写真 |
| 駅の中・公共施設 | 不特定多数・短い時間 | 一目で分かる公演名・日時・会場 |
| 大学・音楽系学校 | 学生・研究者 | 演目の面白さ・特別ゲスト |
ホールの入口に貼るとき
ホールの入口に貼ってもらうには、ほとんどの場合事前に許可を取る必要があります。
- 主催者がホールに問い合わせ、貼る許可を取る
- 多くのホールには自主公演を優先して貼る枠がある
- 他のホールの公演ポスターを貼るには、ホール同士の協定や紹介が必要な場合がある
楽器店・音楽教室へのお願い
楽器店や音楽教室は、音楽好きが集まる場所なので高い効果が期待できます。お願いするときは次の点を押さえます。
- 公演の2〜3か月前にお願いする(貼る期間を確保)
- ポスターだけでなくチラシを置かせてもらえるかも合わせて確認
- 出演者がその店でレッスンを受けていた、楽器を買ったなど、店とのつながりを添えると通りやすい
- 感謝のあいさつを忘れず、公演後にお礼状を送る
屋外に貼るときの決まり
駅の中や道路、電柱、公共施設の壁には、勝手にポスターを貼ることはできません。貼るには正式な手続きが必要で、違反すると法律に触れる場合があります。
- 駅の中: 鉄道会社の広告枠を有料で契約する
- 商店街・掲示板: 商店街組合や自治会に許可を取る
- 公共施設: 施設の管理者に申請する
- 個人のお店: 店主に直接お願いする(無償のことが多い)
3秒で伝える大原則

ポスターの作り方でもっとも大切なのが「3秒ルール」です。通りすがりの人が3秒以内に「何の公演か」を分からないポスターは役目を果たしていないと考えます。
3秒で伝えるべき3つの情報
- タイトル(公演名): 「第10回定期演奏会」「〇〇ピアノリサイタル」
- 中心の絵: 奏者の写真・イラスト・楽器のかたち
- 日時・会場: 年月日・ホール名
この3つが遠くから見えるだけで、ポスターは役目を果たします。
近づいて読む情報
ポスターに近づいて2〜3メートル以内になった人向けの情報は、次の層です。
- 曲目(代表曲のみ)
- ゲスト出演者・指揮者名
- チケット料金・買い方
- 主催・問合せ先
- QRコード
ただし情報を詰め込みすぎると3秒ルールが崩れるので、順番をつけて絞ります。
原寸で確認する
デザインができたら、必ずそのままの大きさで印刷して壁に貼るテストをします。パソコン画面では大きさの感覚がつかめないため、実寸で見ないと判断を誤ります。貼った壁から数メートル離れて、タイトルと日時が読めるかを確認してください。

三浦
(プランナー)
年間200件以上のご依頼を見ていて感じるのは、「情報を入れたい気持ち」と「3秒で伝えたい目的」は必ずぶつかる、ということです。迷ったら、街で貼られているポスターを思い出してみてください。印象に残るポスターは、ほとんどが「タイトルと1枚の絵」だけで成り立っています。
ジャンル別のデザイン定番

演奏会ポスターには、ジャンル別の定番の色・書体・絵があります。迷ったらまず定番から始めて、そこから雰囲気を調整していくのが安全です。
オーケストラ
大編成・格式・重厚感を伝えるデザインが基本です。
- 色: 黒・濃紺・深い赤・深い緑+金
- 絵: 楽器の集合写真、指揮者の影、コンサートホール内観
- 書体: 明朝体(装飾的な欧文セリフ体も合う)
- 余白: 多めに取り、情報を詰めない
ピアノコンサート
奏者個人の世界観を伝えるデザインが主流です。
- 色: 白黒+差し色、淡い青・グレー・クリーム
- 絵: 奏者の大きな人物写真、手元のアップ、鍵盤の流れ
- 書体: 細めの明朝体、装飾的な欧文セリフ体
- 雰囲気: 繊細・親密・静けさ
クラシックコンサート(幅広いジャンル)
歴史的な雰囲気を活かした伝統的なつくりにします。
- 色: 季節・曲のテーマに合わせる(秋=暖色、クリスマス=青+金+雪、春=淡いピンク+緑)
- 絵: 楽譜の断片、ト音記号、古典絵画、五線譜
- 書体: 伝統的な明朝体・欧文セリフ体
- 加工: 水彩のタッチや筆づかいを取り入れると芸術性が出る
室内楽
少人数の親密な音楽空間を表現します。
- 色: 中間色・土の色合い(柔らかいベージュ、淡い緑、くすんだピンク)
- 絵: メンバー全員の集合写真、楽器が寄り添うイラスト
- 書体: やわらかな明朝体、手書き風
- 雰囲気: サロンコンサートのような気軽で温かい感じ
音楽会(学校・地域イベント)
親しみやすさを最優先にしたデザインです。
- 色: カラフル(複数色を明るく組み合わせる)
- 絵: イラスト中心、集合写真、楽器の明るい写真
- 書体: 手書き風、読みやすいゴシック
- 配慮: 漢字にふりがなを入れる、難しい漢字を避ける
最近のデザインの傾向
- 情報を詰めすぎないシンプルなデザインが主流
- 街頭の電子看板やSNS投稿も兼ねるので、スマホでも読める大きなタイトルが重視される
- 伝統的なタキシード写真にとらわれず、意外性のある絵で若い層を取り込む試みが増えている
ポスターに載せる情報と順番
ポスターに載せる情報は、チラシより少なく絞ります。最優先の4つと、それ以外の順番を整理します。
最優先の4項目
これが遠くから読めれば、ポスターは役目を果たします。
- 公演タイトル(一目で公演内容が分かる名前)
- 日時(年・月・日・曜日・開演時刻)
- 会場名(ホール名)
- 中心の絵(公演を象徴する絵や写真)
余裕があれば載せたい項目
サイズがA2以上で余裕がある場合に載せる項目です。
- 出演者・指揮者・ソリストの名前(大きな文字で)
- 主催・共催
- 料金(税込表記)
- チケットの買い先・URL
- QRコード(公式サイトやチケットページへ)
- 後援・協賛のロゴ(小さく下部に)
削る項目
ポスターから外すのが基本の項目です。これらはチラシに載せます。
- 全曲目(代表曲のみ。全体はチラシへ)
- 曲目の解説
- 奏者の紹介文
- 地図・アクセス詳細
- チケットの買い方の詳細
- 注意事項・席の種類
チラシとセットで作る
ポスターとチラシを別々に発注すると、世界観がばらつきやすく、料金も割高になります。同じデザインで一緒に発注すると、大きなメリットがあります。
同じデザインで発注するメリット
- 料金が1.5〜2.5割ほど安くなる(デザインを流用できるため)
- 世界観の統一が自動的に取れる(街で見たポスターと手元のチラシが同じ見た目)
- 修正指示が一度で両方に反映される
- 写真・ロゴ・色の素材を共有できる
どちらを先に作るか
チラシとポスターを一緒に発注する場合、デザインはチラシから先に決めるのが定番です。理由は次の通りです。
- チラシは情報量が多いため、レイアウトの制約が厳しい
- チラシで決まった色・書体・構図を、ポスターに展開する方が楽
- チラシの中心の絵を大きく使うだけで、ポスターの骨組みができる
コンサートデザインの同デザイン料金
コンサートデザインではチラシと同デザインのポスターは割引価格で作っています。
| サイズ | チラシ同デザイン(10枚) | 新規デザイン(10枚) | 差額 |
|---|---|---|---|
| B3 | 13,370円 | 17,930円 | -4,560円 |
| A2 | 14,570円 | 18,850円 | -4,280円 |
| B2 | 26,260円 | 31,630円 | -5,370円 |
| A1 | 29,220円 | 34,960円 | -5,740円 |
※ 消費税・デザイン代・用紙代・印刷代・送料すべて込み
チラシを先に発注している場合、ポスターは4〜6千円ほど安く作れます。

三浦
(プランナー)
一緒に発注のご相談をいただくとき、「チラシとポスターどっちを先に決めたらいいですか」と聞かれることが多いです。チラシから先に決めていただくと、レイアウトの軸がしっかりするので、ポスターは自然に決まります。逆にポスターから作ると、チラシで情報が収まりきらなくなり、作り直しになることが多いです。
印刷と用紙の選び方
ポスターは大きな印刷物で、用紙選びが仕上がりの印象を大きく左右します。
基本の用紙3種類
| 用紙 | 特徴 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| ツヤのあるコート紙 135kg | ツヤがあり発色が鮮やか | 一般的なポスター、写真中心 |
| ツヤ消しのマットコート紙 135kg | 落ち着いた質感、反射が少ない | 格調を出したい、クラシック系 |
| 上質紙 | 紙の自然な質感 | 手書き感を出したい、小さな会場 |
コンサートデザインの標準はツヤのあるコート紙135kgです。発色の良さと丈夫さのバランスが取れています。
屋外に貼るポスター
屋外や日差しの強い場所に貼る場合は、特別な用紙や加工が必要になります。
- 色あせしにくいインク: 普通の印刷より色あせしにくい
- フィルム貼り加工(ラミネート): 表面に透明フィルムを貼り、雨・汚れ・日光から守る
- 合成紙: 破れにくく水に強い。屋外の定番
- 防水フィルム加工: フィルムで覆って水に強くする
短い期間の屋外ならコート紙+フィルム貼り、長期なら合成紙が向きます。屋外用は別料金となることが多いため、事前に印刷会社に相談してください。
入稿データの基本
ポスターの入稿データはチラシと同じ決まりです。
- 色の指定: CMYK(印刷用の色モード。画面用のRGBのままだと色がずれる)
- 細かさ: 原寸300〜350dpi(dpiは画像の細かさを表す単位。数字が大きいほどきれい)
- 塗り足し(ドブ): 仕上がりサイズより外側に3mmの余白。断裁ズレで白い縁が出るのを防ぐため
- 安全領域: 切れては困る文字・ロゴは仕上がり位置より内側5〜10mm以上(ポスターは大きいので余裕を多めに取る)
- 書体: 文字を図形化するか、PDF/X-4形式で保存(印刷用に最適化されたPDFの規格。書体・色・画像の埋め込みが済んだ状態)
ポスターは細かさが特に大切です。原寸が大きいため、小さな画像を引き伸ばすとぼやけが目立ちます。奏者写真は必ず元の高解像度データを使います。
貼るときのマナーと法律
ポスターを貼るには、場所によっては法律の決まりがあります。トラブルを避けるため、基本を押さえておきます。
勝手に貼ると法律違反になる場合がある
道路の電柱・ガードレール・バス停などに勝手に貼ると、法律に触れる場合があります。注意したい場所は次の通りです。
- 道路の電柱・ガードレール・バス停
- 他人の塀・建物の壁
- 駅の中・鉄道関連の施設
- 公園・公共施設の壁
- 道路標識・信号機
違反するとはがすための費用の請求や罰金の対象になる場合があります。
許可が必要な場所とお願いの流れ
きちんとした手続きで貼るには、場所ごとに許可を取ります。
- ホール・公共施設: 主催者が施設に直接問い合わせ、申請書を出す
- 駅の中: 鉄道会社の広告枠を契約(有料)
- 商店街・自治会: 商店街組合・町内会にお願いし、決まった掲示板に貼る
- 大学の掲示板: 学生課・音楽学科の窓口にお願い
- 個人のお店: 店主に直接お願い(無償のことが多い。感謝の言葉を添える)
- 屋外の大きな看板: 自治体の屋外広告物条例に基づく許可申請
協力してくれたお店へのマナー
ポスターを貼らせてくれたお店や施設には、きちんとしたマナーで対応します。
- 公演の2〜3か月前にお願いし、担当者に直接話す
- チラシも同時に置かせてもらえるか確認する
- 公演後はお礼状を送る(次回以降も協力してもらえる関係づくり)
- 貼る期間が終わったら回収する(貼りっぱなしは迷惑)
自作と外注の判断
ポスターを自作するか、プロに頼むかは、予算・品質・時間の3つで決まります。
3つの料金帯
- 自作+ネット印刷: 3,000〜5,000円(印刷代だけ。デザインは自分で作る)
- 印刷通販の型紙: 7,000〜15,000円(用意された型紙を選んで情報を入れる)
- 演奏会が得意なデザイン事務所に外注(印刷10部込み): 13,000〜25,000円〜
- 一般のデザイナーに外注(デザインのみ、印刷別): 5〜30万円
- チラシ・ポスター・プログラムのセット: 10〜30万円(シリーズ制作)
自作が向いている場面
- 発表会・教室の演奏会(情報量が少ない)
- 予算を最小限に抑えたい
- Canvaやパワーポイントで作れる程度のデザイン
- 10〜30枚の少ない部数
外注が向いている場面
- 有料公演でチケット販売をする
- 奏者の世界観を反映した本格的なデザインがほしい
- 屋外や長期に貼るため高品質な印刷が必要
- チラシとセットで同じ世界観を作りたい
有料公演でチケット販売がある場合、ポスターの品質が集客の印象を大きく左右するため、外注は費用対効果が高くなりやすい選択です。
制作の時期とスケジュール

ポスターはチラシと同時か、少し先に作ります。貼る期間が長いため、早めに仕上げるのが効きます。
本番4か月前からの逆算
| 本番までの時期 | やること |
|---|---|
| 本番5〜6か月前 | 公演情報の確定、デザイナーへの発注 |
| 本番4か月前 | デザイン初稿提出、関係者校正 |
| 本番3.5か月前 | 最終校正・校了、印刷入稿 |
| 本番3か月前 | 印刷納品、貼り始める |
| 本番2.5〜3か月前 | チラシの校了(ポスターのデザインを流用) |
| 本番2か月前〜 | チラシ配布開始、ポスターは貼り続ける |
| 本番当日 | ホール入口で最終掲示 |
校了の時期
ポスターは長く貼るため、校了のあとの変更はほぼできません。出演者・曲目・日時は、発注前に確定させておきます。特にゲスト出演者の確認は念入りに行います。
印刷の待ち時間
- 通常納期の目安: 入稿から納品まで5〜10営業日
- 大きな印刷(A1以上)の目安: 7〜14営業日
- 急ぎの目安: 3〜5営業日(割増料金)
印刷会社や用紙の在庫状況によって前後します。発注前に必ず印刷会社の納期表を確認してください。
大きなポスターは普通より納期が長めです。本番3か月前に貼り始めるためには、本番4か月前の入稿が安全です。
よくある失敗と防ぎ方
現場でよく起こる失敗を、防ぎ方と合わせてまとめます。
タイトルが小さすぎて遠くから読めない
よく起こる失敗です。画面上では読めても、壁に貼ると文字が弱く見えます。
防ぎ方: 原寸で印刷して壁に貼り、3メートル離れてタイトルが読めるか確認する。
情報を詰め込みすぎて伝わらない
チラシの情報をそのままポスターに入れてしまうパターンです。
防ぎ方: チラシとは別に、ポスター専用の情報を組み立てる。載せるのはタイトル・日時・会場・絵の4つだけと決める。
写真の細かさが足りない
スマホで撮った低い解像度の画像を引き伸ばして使うと、大きな印刷でぼやけます。
防ぎ方: 原寸で300dpi以上を確保する。A1(594×841mm)なら約7,000×9,900ピクセル以上の画像が必要です。
許可を取らずに貼る
道路や他人の敷地に勝手に貼ると、はがす費用の請求や罰金の対象になります。
防ぎ方: 貼る場所ごとに事前に許可を取る。駅・公共施設・商店街は必ず申請する。
屋外用の加工を忘れる
普通のコート紙を屋外に貼ると、雨や日光ですぐに色あせ・破れが起きます。
防ぎ方: 屋外に貼ると決まっている場合は、フィルム貼り加工や合成紙を選ぶ。印刷会社に「屋外で3か月貼る」と伝えると合った用紙を提案してくれます。
校了後の情報変更
出演者変更や会場変更があった場合、ポスターは差し替えが難しくなります。
防ぎ方: 発注前に全情報を確定させる。ゲスト出演者は書面で合意を取ってから発注する。
コンサートデザインのポスター制作
コンサートデザインでは、演奏会・コンサートポスターの制作をお受けしています。年間200件以上の実績から、ソロリサイタルから大きなオーケストラまで、編成や予算に合わせて対応します。
サンプル
過去に作らせていただいたポスターのサンプルは制作実績ページでご覧いただけます。クラシック・ピアノコンサート・室内楽・音楽会など、さまざまなジャンルの実例を載せています。
商品仕様
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サイズ | B3/A2/B2/A1 |
| 印刷紙 | ツヤのあるコート紙 135kg |
| 仕様 | 片面フルカラー |
| 印刷単位 | 10枚単位 |
| 納期 | 原稿一式を受け取ってから翌営業日〜7営業日ほどで初稿提出 |
| 修正回数 | 無制限 |
※ コンサートデザインは当サイトの運営サービスです。
※ 屋外用のフィルム貼り加工は個別にご相談ください。
料金表(税込・10枚)
チラシ同デザインの場合(割引価格)
| サイズ | 10枚 | 50枚 | 100枚 |
|---|---|---|---|
| B3(364×515mm) | 13,370円 | 18,690円 | 24,200円 |
| A2(420×594mm) | 14,570円 | 20,040円 | 24,670円 |
| B2(515×728mm) | 26,260円 | 31,260円 | 36,630円 |
| A1(594×841mm) | 29,220円 | 34,110円 | 40,060円 |
新規デザインの場合
| サイズ | 10枚 | 50枚 | 100枚 |
|---|---|---|---|
| B3 | 17,930円 | 23,480円 | 29,220円 |
| A2 | 18,850円 | 23,760円 | 29,690円 |
| B2 | 31,630円 | 36,810円 | 42,280円 |
| A1 | 34,960円 | 40,520円 | 45,610円 |
※ 消費税・デザイン代・用紙代・印刷代・送料すべて含まれます。
※ 完全な料金表(20枚〜300枚の全サイズ)はポスター制作ページでご確認いただけます。
オプション
| オプション | 内容 | 料金 |
|---|---|---|
| 画像加工・修正 | ポスターに使う画像の修正 | 1,500円〜 |
| 地図作成 | 会場までのオリジナル地図(A3以下のポスター用) | 1,500円 |
| フィルム貼り加工 | 屋外用の表面保護 | 要見積もり |
ご予算や貼る場所に合わせて合った仕様をご提案します → お見積もりのお問い合わせはこちら
よくある質問
Q. 演奏会ポスターのサイズは何を選べばよいですか?
会場の大きさと貼る場所で決めます。100席以下の小さな会場ならB3(364×515mm)、300〜500席の中くらいのホールならA2〜B2、500〜1,000席のホールならB2、1,000席以上の大ホールならA1が目安です。劇場のプロ公演ではB2が定番で、大きなホールの正面や屋外の看板はA1以上を選びます。
Q. ポスターとチラシは何が違うのですか?
見る距離と情報量が違います。ポスターは1〜3メートル離れて見られ、タイトル・日時・会場・中心の絵の4つに絞ります。チラシは手元で読むので、曲目・奏者紹介・料金・地図まで載せます。チラシを拡大してポスターにするのではなく、別々に作ります。
Q. ポスターに必ず載せるべき情報は何ですか?
最優先は4項目です。公演タイトル、日時(年・月・日・曜日・開演時刻)、会場名、中心の絵。余裕があれば出演者名・料金・QRコードを加えます。曲目の全リストや奏者の紹介文はチラシに回します。
Q. ポスターはどこに貼れますか?
ホール入口・楽器店・音楽教室・カフェ・商店街・大学の掲示板などが代表的です。道路の電柱や他人の敷地に勝手に貼るのは法律違反になる場合があるため、事前に許可を取ります。駅の中は鉄道会社の広告枠を契約、商店街は組合にお願い、大学は学生課に相談するのが基本です。
Q. ポスター制作の費用はどれくらいですか?
自作+ネット印刷で3,000〜5,000円、印刷通販の型紙で7,000〜15,000円、演奏会が得意なデザイン事務所への外注(印刷10部込み)で13,000〜25,000円〜が目安です。一般のデザイナーにデザインのみ頼むと5〜30万円、印刷は別途かかります。コンサートデザインではチラシ同デザインのB3 10枚で13,370円、新規デザインで17,930円から承っています。
Q. 屋外に貼るポスターは特別な仕様が必要ですか?
はい、必要です。普通のコート紙は雨や日光で傷みます。屋外にはフィルム貼り加工や合成紙を選ぶのが基本です。短期間(1か月以内)ならコート紙+フィルム貼り、長期なら防水フィルム加工や合成紙が向きます。印刷会社に「屋外で○か月貼る」と伝えると合った選び方を提案してくれます。
Q. チラシとポスターは一緒に発注した方が安いですか?
はい、多くの場合で割引が効きます。チラシとポスターを同じデザインで一緒に発注すると、デザイン代を流用できるため1.5〜2.5割ほど安くなります。コンサートデザインでは「チラシ同デザイン」のポスターを通常より4〜6千円安い価格で承っています。デザインはチラシから先に決めるのが定番です。
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コンサートデザインが提供していること
コンサートデザインはクラシックや吹奏楽などの演奏会のチラシやプログラム、チケット、ポスターなどを専門に、年間200件以上の実績があります。ソロリサイタルから大きな定期演奏会まで、編成や予算に合わせた最適なポスターをお作りします。
お見積もりは無料です。公演日・会場・編成・ご希望のサイズの4点をお知らせいただければ、概算をお返しします。
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三浦
(プランナー)
ポスターで一番多いご相談が「チラシと同じ情報を入れたい」というものです。同じ絵を使うのは正解ですが、情報量まで同じにするとポスターとして働かなくなります。ポスターは「遠くから目を引く」、チラシは「手元で読む」と役割が違うので、情報を半分以下に絞る気持ちで作るのがちょうどいいです。