定期演奏会パンフレットの作り方|16ページ構成と挨拶文・曲目解説のコツ

定期演奏会を控えて、パンフレットの中身をどう作ればいいか悩む広報係や部長は多いのではないでしょうか。ページ数、挨拶文の書き方、曲目解説、パート紹介、協賛広告の集め方、印刷の発注、そして本番までのスケジュール。決めることが多すぎて、例年先輩の作り方を真似るだけで終わってしまいがちです。

パンフレットは中綴じ製本で4の倍数ページという物理的な制約があり、台割(どのページに何を置くか)を最初に決めると後の作業が一気に進みます。そして挨拶文や曲目解説には型があり、型を知っていれば中学生・高校生でも十分読み応えのある1冊に仕上がります。

この記事では、16ページを中心に8ページ・12ページの圧縮版まで含めて、配置図・挨拶文の型・曲目解説の書き方・協賛広告の集め方・制作スケジュールを実務レベルで整理しました。年間200件以上の演奏会印刷物を手がけてきた編集部が、吹奏楽部の現場で実際に使われている型をまとめています。

この記事の要点

  • 定期演奏会パンフレットに入れる要素は、表紙・挨拶文・曲目リスト・曲目解説・パート紹介・協賛謝辞の6つです。
  • ページ数は4の倍数が基本。部員数20人以下は8ページ、30〜50人は12ページ、50人以上なら16ページを目安にします。
  • 挨拶文は部長・顧問・OB代表の3本立てが標準。それぞれ300字・300字・200字が目安です。
  • 曲目解説は1曲250〜400字。プロ風の論文的解説ではなく、部員が感じた魅力を書くと読まれます。
  • 制作は本番2か月前から逆算。1か月前に入稿、2週間前に納品が標準の流れです。

この記事を書いた人

コンサートデザイン

コンサートデザイン編集部

演奏会のチラシ・ポスター・プログラムを年間200件以上手がけてきたコンサートデザインのスタッフです。吹奏楽部の定期演奏会パンフレットを部員・顧問と一緒に作ってきた現場の視点から、ページ構成と書き方の型をまとめました。

1. 定期演奏会パンフレットに入れる6つの要素

パンフレットに何を載せるかは毎年のように悩みの種になりますが、入れる要素は大きく6つに整理できます。

要素 目的 分量の目安
表紙・裏表紙 演奏会の顔・次回予告 2ページ
挨拶文 部長・顧問・OB代表からの言葉 2〜3ページ
曲目リスト 演奏する曲と演奏順の一覧 1ページ
曲目解説 各曲の背景と聴きどころ 2〜3ページ
パート紹介・団員名簿 部員の顔写真とコメント、全員の名前 4〜6ページ
協賛広告・謝辞 支援してくれた個人・企業への謝意 1〜2ページ

1〜6のどれか1つが抜けても成立しますが、団員名簿は特に重要です。音楽は瞬間芸術で、演奏した時間そのものは残りません。名簿に名前が載ることが部員自身の記念になり、卒業してから部活動を振り返るときの記録として大切な1冊になります。

ポスター・チラシ・パンフレットの3点セットとしての全体像は 吹奏楽部の定期演奏会ポスター・チラシ・パンフレットの作り方 で解説しています。本記事はそのうちパンフレットの中身に絞って詳しく取り上げます。

2. ページ数の決め方|4の倍数で8・12・16ページ

パンフレットのページ数は、4の倍数で決めるのが絶対ルールです。

なぜ4の倍数なのか

学校の定期演奏会パンフレットで最も一般的な製本方法は中綴じです。紙を二つ折りにしてホッチキスで真ん中を留める方式で、1枚の紙から必ず4ページ分(表裏×2)が作られます。

  • 紙1枚 → 4ページ
  • 紙2枚 → 8ページ
  • 紙3枚 → 12ページ
  • 紙4枚 → 16ページ

6ページや10ページは物理的に作れません。「ページが余りそうだから少し減らしたい」と思っても、4の倍数に揃える必要があることを最初に理解しておきましょう。

部員数別のおすすめページ数

部員数 おすすめ 理由
20人以下 8ページ パート紹介を1ページにまとめられる
30〜50人 12ページ パート紹介2ページ+曲目解説2ページで標準的
50人以上 16ページ パート紹介を各パート1ページずつ確保できる
60人以上・記念演奏会 20〜24ページ OB名簿・特集記事を追加可能

判型(ページサイズ)の選び方

  • A5(148×210mm): 一般的。片手で持ちやすく、印刷費も抑えやすい
  • A4(210×297mm): 情報量が多く見開きが広い。写真を大きく載せたい場合に向く
  • B5(182×257mm): 中間サイズ。学校配布物の標準サイズと近い

初めて作る部は、部員数に応じて上の表どおりに選ぶと失敗しにくいです。判型はA5が定番で、印刷費も抑えやすい選択肢です。

3. 16ページパンフレットの配置図

16ページの場合、各ページに何を置くかの標準的な台割を紹介します。

ページ 内容 備考
表紙 演奏会タイトル・日時・会場・部名 大きなビジュアルで1ページ使う
2 部長挨拶 300字目安
3 顧問挨拶+指揮者プロフィール 300字+顔写真
4 第1部 曲目リスト 作曲者・編曲者名を明記
5 第1部 曲目解説 1曲250〜400字
6 第2部 曲目リスト 曲順と作曲者・編曲者
7 第2部 曲目解説 1曲250〜400字
8 第3部(合同演奏など)曲目 構成次第
9 木管パート紹介 集合写真+一人ずつコメント
10 金管パート紹介 集合写真+一人ずつコメント
11 打楽器パート紹介 集合写真+一人ずつコメント
12 全団員名簿 学年別・パート別
13 OB名簿・OB代表挨拶 200字+名簿
14 次回予告・アンケートQRコード 将来の集客・改善用
15 協賛広告 支援企業の広告
裏表紙 感謝のメッセージ+部名ロゴ シンプルに

16ページパンフレットの配置図(ページ番号ごとの配置例)

8ページ・12ページに圧縮する場合

  • 8ページ: 表紙/挨拶1p/曲目リスト1p/曲目解説1p/パート紹介2p/団員名簿1p/裏表紙
  • 12ページ: 表紙/挨拶2p/曲目リスト1p/曲目解説2p/パート紹介3p/団員名簿1p/協賛1p/裏表紙

12ページに収めるコツは、パート紹介を全パート集合写真+名前リストだけに絞ることです。

三浦(プランナー)

三浦
(プランナー)

台割を決めないまま原稿を集め始めると、あとで「パート紹介が1ページ足りない」「曲目解説が多すぎる」と必ず起きます。制作開始直後にこの表を1枚作って顧問と部員で共有するのが、やり直しを減らす一番のコツです。エクセルでもノートでも形式は問いません。

4. 表紙と裏表紙のデザイン

表紙は演奏会の顔で、パンフレットで最も印象を決めるページです。

表紙に必ず入れる3つの要素

  1. 演奏会のタイトル(例: 「第40回 定期演奏会」)
  2. 開催情報(日時・会場・入場料)
  3. 部名ロゴ(学校名+吹奏楽部)

タイトルと開催情報の間には、視覚的なメイン要素(楽器のイラスト・写真・テーマを表すモチーフ)を1つ大きく配置すると、遠くから見てもパンフレットだとわかります。手書きの題字を使う場合は 吹奏楽ポスター 手書きアイデア集 の配色・型のルールをそのまま応用できます。

パンフレット表紙のレイアウト3型(伝統型・モダン型・手書き型)

裏表紙の使い方

裏表紙は見落とされがちですが、以下の3つの用途で活用できます。

  • 次回予告: 来年の定期演奏会の日時を早めに告知する。
  • アンケートQRコード: Googleフォームで感想を集める。
  • 協賛リスト: 支援者の企業名・個人名を一覧にする。

QRコードを載せる場合は、試し刷りの段階で実機スマホで必ず読み取りを確認します。小さすぎたり余白がなかったりすると読み取れません。

5. 挨拶文の書き方|部長・顧問・OBの3本立て

挨拶文は「例文をそのままコピペ」ではなく、構成の型を押さえて自分の言葉で書くのが基本です。読者はお客さま(保護者・OB・地域住民)であることを忘れないでください。

部長挨拶(300字目安)

部員代表としての挨拶。感謝・演奏会の見どころ・引退への想いの3要素で構成します。

  • 1段落目: お客さまへの感謝と、今日の演奏会に来てくれたことへの喜び
  • 2段落目: 今回の演奏会のテーマや選曲の背景、見どころ
  • 3段落目: 部員一同からの想い、引退する3年生からのメッセージ

顧問挨拶(300字目安)

指導者視点の挨拶。部員の1年の成長・応援への感謝・今後の抱負の3要素で構成します。

  • 1段落目: 日頃の応援への感謝
  • 2段落目: この1年で部員が取り組んだこと、苦労した点、成長した点
  • 3段落目: 今日の演奏会を楽しんでもらう呼びかけ

OB代表挨拶(200字目安)

卒業生視点のエール。現役部員へのエールと伝統の継承を短くまとめます。

  • 1段落目: 現役部員と顧問への敬意
  • 2段落目: 自分がかつて在籍していた頃の思い出と、伝統を受け継ぐ現役へのメッセージ

OBとの繋がりが薄い学校や新設の部では、保護者代表・地域支援者代表・前顧問からのメッセージで代替できます。OB挨拶は必須ではなくオプションとして考えましょう。

挨拶文を書くときの3つの注意
  • 改まりすぎない言葉を選ぶ。中高生の部活動であり、格調高い文章は逆に浮きます
  • 具体的なエピソードを1つ入れる。「苦労しました」ではなく「○月の合宿でパート練習を夜遅くまで」のように
  • 複数人でチェックする。誤字や失礼な表現を防ぐには、顧問・部長・広報係の3人で読み合わせを

6. 曲目リストとプログラム順の作り方

曲目リストは、演奏順に並べて作曲者名・編曲者名をセットで明記します。

3部構成の標準パターン

定期演奏会は多くの場合、3部構成で組まれます。各部の役割は次のとおりです。

  • 第1部(ステージドリル・クラシック系): 定番の吹奏楽オリジナル曲、クラシック編曲
  • 第2部(ポップス・企画ステージ): J-POP・映画音楽・部員企画
  • 第3部(合同演奏・アンコール): OB合同ステージや大曲で締めくくり

中学校の場合は本編90〜120分、高校・一般団体は120〜150分が多い構成です。

曲名表記のルール

  • 作曲者名は必ず記載(例: 「M. アーノルド」ではなく「マルコム・アーノルド」)
  • 編曲者がいる場合は編曲者名も併せて明記する
  • 原題を知らないまま訳題で書かない(例: 「ディズニーメドレー」だけではなく正式な曲名)
  • 演奏時間を各曲に添えると、お客さまが全体の構成を把握しやすい

演奏時間の目安

  • 本編2時間以内が標準(第1部40分 + 第2部40分 + 第3部20分 + 休憩15分。中学校はこれをさらに30分ほど短く)
  • 各曲の演奏時間を合計してからプログラム順を決めると、全体の時間管理が楽になります

7. 曲目解説の書き方|1曲250〜400字

曲目解説は1曲あたり250〜400字が読みやすい分量です。長すぎると読まれず、短すぎると物足りなくなります。

プロ風の論文的解説は不要

「1945年、作曲者マルコム・アーノルドは…」のような年号・経歴から入る論文風の解説は、一般のお客さまには読まれにくいです。部員が感じた曲の魅力を中心に書くと、演奏会の臨場感が伝わります。

曲目解説の3要素

要素 内容 文字数目安
作曲背景 作曲者・作曲年・どんな経緯で作られたか 100字程度
曲の見どころ 聴きどころ・盛り上がり・特徴的な楽器 150字程度
部員のひとこと 取り組みで感じたこと、難しかった点 100字程度

書き方の例

悪い例:

この曲は1968年に英国の作曲家によって作曲された序曲で、英国式ブラスバンドのために書かれた作品であり、コラール主題の展開部が…

良い例:

英国の作曲家が、ブラスバンドのために書いた序曲です。冒頭のファンファーレから一気に場面が切り替わる構成で、トランペットとホルンの掛け合いが一番の聴きどころ。私たちも最初は音の立ち上がりに苦労しましたが、合宿で何度も練習を重ねました。

三浦(プランナー)

三浦
(プランナー)

曲目解説を部員に書いてもらうときは、「この曲のどこが好き?」「どこが難しかった?」と口頭で聞いてメモを取るのが一番早いです。書くのが苦手な部員でも、話すのは得意なことが多い。それをそのまま文章に整えれば、部員の温度感が伝わる解説になります。

8. パート紹介・団員名簿の配置

パート紹介と団員名簿はパンフレットで最もページを使う要素です。お客さまが部員の顔と名前を知るための情報として丁寧に作ります。

パート紹介のフォーマット

⚠ 顔写真を載せる前の必須確認

部員の顔写真を載せる前に、本人と保護者の同意を必ず取ってください。入部時に書面で同意を得ていない場合は、パンフレット制作を始める前に一人ずつ確認します。掲載後に「載せたくなかった」という声があると、数百部のやり直しは現実的にできません。

各パートのページには、次の4要素を入れます。

  1. パート集合写真(1枚大きく)
  2. パートリーダーの名前と一言(50字)
  3. メンバー一覧(学年別)
  4. 各メンバーの一言コメント(20〜30字)

写真は画質と顔の大きさに注意します。印刷用データは原寸300dpi以上が目安です。スマホ撮影の場合は、明るい場所で正面から撮ると綺麗に仕上がります。

楽器順の並べ方

吹奏楽の場合、パートの並べ方は以下が一般的です。

  • 木管(フルート → オーボエ → クラリネット → サックス)
  • 金管(ホルン → トランペット → トロンボーン → ユーフォ → チューバ。楽譜によってはトランペットを先に置く流儀もあります)
  • 打楽器(ティンパニ → スネア → バスドラム → マリンバ → その他)

座席配置図を入れる価値

初めて吹奏楽を聴くお客さまは、「どの楽器がどこに座っているか」を知りません。舞台上の配置を簡単な図で示すと、演奏中も目でパートを追えて楽しめます。

団員名簿の作り方

団員名簿は、学年別・パート別の両方の見せ方があります。

  • 学年別: 3年生 → 2年生 → 1年生の順に並べる(引退学年が分かりやすい)
  • パート別: 楽器順に並べる(編成の全体像が見える)

迷ったら学年別に並べて、その中をパート順にそろえる方式(3年生パート順→2年生パート順)が一般的です。

9. 協賛広告の集め方と掲載のコツ

協賛広告は部の予算を補う重要な収入源です。印刷費や大会遠征費の一部をまかなえます。

協賛のお願い文の書き方

協賛企業や個人に送る依頼文には、以下を必ず含めます。

  • 学校名・部名・演奏会の正式名
  • 開催日時・会場
  • パンフレットの発行部数と配布見込み
  • 協賛料金の案内(後述)
  • 入金期限と協賛広告の入稿期限
  • 連絡先(顧問・部長のメールアドレスか電話)

料金設定の例

広告サイズ 料金例 掲載位置
1/4ページ 5,000円 協賛ページの下段
1/2ページ 10,000円 協賛ページの上段
1ページ全面 20,000〜50,000円 裏表紙の1つ前など目立つ位置
応援メッセージ(テキストのみ) 3,000円 巻末の協賛リスト

料金は学校や地域によって大きく変わります。過去の実績を顧問に確認し、相場感を合わせるのが無難です。

掲載順でトラブルを避けるルール

協賛広告の掲載順は、毎年トラブルの種になります。次のどちらかに統一すると公平です。

  • 申込順: 早く申し込んでくれた順に前から配置
  • 金額順: 金額の大きい順に目立つ位置へ配置

どちらを選ぶか、企画段階で顧問と部長で合意しておきましょう。

部活顧問・学校の許可が必要

協賛広告の掲載は学校の活動です。動き出す前に、次の順番で許可と相談を進めてください。

  1. 管理職(校長・教頭)の許可: 生徒が外部企業に営業することを校則で制限している学校もあります。まず管理職に相談
  2. 顧問の承認: 依頼文・料金・掲載デザインの最終判断は顧問が行う
  3. 営業活動の範囲: 誰が(部長・広報係)、どこに(企業・個人・地域)、どう回るかを決める
  4. 入金経路: 部費口座か学校会計か、領収書を誰が発行するかを顧問と相談
  5. お金のやり取り: 現金の受け渡しは必ず顧問が同席

三浦(プランナー)

三浦
(プランナー)

協賛広告の入稿データの形式は、JPG・PNG・PDFのいずれかを指定してしまうのが確実です。Word形式で来ると印刷会社で作り直しが必要になり、納期遅れやデータ崩れの原因になります。お願い文のテンプレートには、必ず推奨形式と解像度(300dpi以上)を書いておきましょう。

10. 制作スケジュール(本番2か月前〜前日)

パンフレット制作は、本番2か月前から動き始めるのが標準です。原稿集め・レイアウト・印刷発注の各段階で時間がかかります。

時期 作業
本番2か月前 企画会議(ページ数・台割の確定)
1か月半前 原稿収集スタート(挨拶文・曲目解説・パートコメント)
1か月前 原稿の入稿(印刷会社へデータ送付)
3週間前 初校の確認と赤入れ
2週間前 再校の確認、印刷・納品
1週間前 パンフレットを学校に届ける、当日の配布準備

パンフレット制作ガントチャート(本番2か月前〜前日)

原稿収集のコツ

部員に原稿を書いてもらう期限は、本番1か月前までに徹底します。期限を過ぎた分をリマインドするより、最初から1週間バッファを持った締切を部員に伝えるほうが現実的です。

部員で分担する進め方

  • 広報係: 台割管理・原稿収集・入稿
  • 部長: 挨拶文担当・パートリーダーへの依頼
  • 顧問: 顧問挨拶・校正の最終確認
  • 副広報: パート紹介ページ担当・写真撮影

三浦(プランナー)

三浦
(プランナー)

毎年同じ時期に同じ失敗が起きるのがパンフレット制作です。前年度の台割・原稿依頼のテンプレ・協賛のお願い文をすべて引き継ぎファイルにまとめておくと、翌年の広報係の負担が激減します。部室のPC・クラウドストレージに保存しておきましょう。

11. 印刷の発注方法と部数の目安

原稿とレイアウトが完成したら、印刷会社に発注します。

ネット印刷サービスでの入稿手順

  • 完成したPDFを入稿データとして用意する(各ページごとにA5サイズで配置)
  • 解像度は300dpi以上(1インチあたり300点の細かさ。印刷がきれいに見える基準)
  • 塗り足し3mm(仕上がりサイズより3mm大きく塗っておく、裁ち落とし用の余白)を各ページの四方に設定
  • CMYK形式(印刷用のカラー方式)でカラー設定

ネット印刷サービスは多くの場合、テンプレートデータを無料配布しています。ダウンロードして該当ページにデザインを配置するだけで入稿できます。

部数の計算式

部数は次の式で計算すると過不足なく発注できます。

部数 = 観客見込み × 1.3〜1.5 + 団員数

  • 観客見込み: 会場のキャパシティの70〜80%を目安
  • 団員数: 部員全員+顧問+OB分
  • 残り0.3〜0.5倍はお客さまへの予備と、団員の記念品分

例: 会場500席で観客見込み350人、部員40人、顧問2人 → 350×1.3=455、455+40+2=497 → 切り上げで500部

価格目安

仕様 部数 価格目安(標準納期)
A5 16ページ フルカラー 100部 25,000〜40,000円
A5 16ページ フルカラー 300部 30,000〜50,000円
A5 16ページ フルカラー 500部 35,000〜65,000円
A4 16ページ フルカラー 300部 25,000〜55,000円

急ぎ対応(1〜3営業日納品)を選ぶと、価格が1.5〜2倍になることがあります。

ネット印刷サービスによって価格は大きく異なります。複数社で見積もりを比較するのが基本です。

納期と納品場所

  • ネット印刷の標準納期: 入稿後5〜10営業日
  • 急ぎの場合は追加料金で3営業日も可能
  • 納品場所は学校宛てに送るのが一般的。個人宅配送だと受け取りが難しい場合があります

12. よくある質問

1冊にかける時間は?

部員の分担で進める場合、500件の制作経験から広報係1人あたり15〜25時間を見ておくと安心です。原稿収集と編集の作業が最も時間を使います。入稿以降は印刷会社との確認作業が中心になり、1〜3時間程度で収まります。

曲目解説が書けないとき、誰に聞けばいい?

顧問に相談すれば、楽譜の前書きや作曲者の情報をもらえます。インターネットで作曲者名と曲名を検索しても、委嘱元の団体サイトや出版社のページから作曲背景が見つかることが多いです。どうしても書けない場合は、部員に「この曲のどこが好き?」と質問して録音し、その内容を文章化するのが一番早い方法です。

写真の肖像権はどうする?

部員の顔写真を掲載する場合は、事前に本人と保護者の了承を取ります。学校の活動として配布物に掲載する場合でも、個別同意は必須です。入部時に「部の記録に写真を使う」旨の同意を得ていない場合は、パンフレット制作前に書面で同意を確認します。

PDFで入稿するのとWordで入稿するのはどう違う?

PDF入稿のほうが安全です。Word入稿はレイアウト崩れ・フォント置き換え・画像の解像度低下などのリスクがあります。部員が作る場合でも、最終入稿データはWordからPDFに変換して送付するのが無難です。

印刷後のミスに気づいたらどうする?

文字の誤字レベルであれば、紙を貼って隠すか、訂正シールを貼るのが現実的です。演奏順や日時の誤りなど致命的なミスの場合は、印刷会社に相談して部分印刷で貼り直しか、最悪は刷り直しになります。制作スケジュールに余裕を持ち、入稿前に3人以上で校正するのが最大の予防策です。

プロに外注する場合の費用は?

パンフレット全体の制作をプロに頼む場合、印刷費込みで10万〜20万円(16ページ A5・100〜500部)が相場です。内訳はデザイン費が5万〜10万円、印刷費が5万〜10万円程度。原稿は部で用意し、レイアウト・デザインと印刷データ作成をプロが担当する形式が多いです。お見積もりは お問い合わせ から無料でご依頼いただけます。

13. まとめ|台割と型さえ押さえれば、部員でも読み応えのある1冊になる

定期演奏会パンフレットの作り方は、台割(ページ配置)と各ページの型を押さえれば迷いません。

  • パンフレットに入れる要素は6つ(表紙・挨拶文・曲目リスト・曲目解説・パート紹介・協賛謝辞)。
  • ページ数は4の倍数。部員数で8・12・16ページを選ぶ。
  • 挨拶文は部長・顧問・OBの3本立て。それぞれ300字・300字・200字が目安。
  • 曲目解説は1曲250〜400字。部員が感じた曲の魅力を中心に書く。
  • 協賛広告の掲載順は申込順か金額順で統一してトラブル回避。
  • 制作は本番2か月前から逆算。1か月前に入稿、2週間前に納品。

毎年広報係が交代しても、前年度の台割と原稿テンプレをクラウドで引き継げば、翌年の制作負担が激減します。今年の広報係は、来年のために必ず記録を残しましょう。

ポスター・チラシを含む3点セットの全体像については 吹奏楽部の定期演奏会ポスター・チラシ・パンフレットの作り方 を、ポスターの手書きデザインは 吹奏楽ポスター 手書きアイデア集 をあわせてお読みください。

14. コンサートデザインが提供していること

コンサートデザインはクラシックや吹奏楽などの演奏会のチラシやプログラム、チケットなどを専門に、年間200件以上の実績があります。吹奏楽部の定期演奏会パンフレットも、部員が用意した原稿と写真をもとに、プロが読みやすくレイアウトして印刷データに仕上げます。