チラシやパンフレットは写真が大事!効果的なチラシデザインの作り方

チラシやパンフレットに使う写真はどんな写真がいい?


写真はイメージを伝えるのにとても重要な要素です。コンサートのチラシやパンフレットを作る際にも、写真があることでよりお客様の心を惹きつけます。
しかし、どういう写真が効果的なのかわからないと悩む方も多いのではないでしょうか。
写真を選ぶ際のポイントや注意点について解説するので、ぜひ参考にしてください。

顔や楽器がはっきり見えるもの

個人の写真であれば、顔がはっきりわかるものを選びましょう。ステージで演奏している写真などは、照明が暗く顔が分かりづらい場合があるので注意が必要です。
また、印刷物に写真を使用する際、ほとんどの場合はトリミング(切り抜き)加工を行います。全体像が写りきらず楽器が見切れてしまったり、小さすぎる写真は使いにくい(意図した通りのデザインができない)ため、全体像がしっかり写っているものを選びましょう。

イメージしているチラシに合う写真

コンサートのコンセプトや演奏者のキャラクターに合わせてチラシのデザインも変わってきます。ポップなデザインであれば明るく笑顔のある写真、落ち着いた重厚な雰囲気のデザインであればクールな表情の写真を選ぶなど、あらかじめチラシのデザインをイメージした上でそれに合う写真を用意するのがおすすめです。

写真はデジカメ撮影でも大丈夫?プロに頼んだ方がいい?

一眼レフカメラ

最近はスマートフォンやデジカメでも綺麗な写真を撮れるようになったので、『プロに頼まず自分で撮影したものを使いたい』と思う方も多いですよね。もちろん、プロに頼むに越したことはないのですが、費用がかさみます。写真撮影はコンサート規模やチラシイメージに合わせた選択が大事です。

自分で撮影した写真を使ってもOK

自分で用意した写真は、自然体をアピールしたデザインや、小規模コンサートのチラシ作成に向いています。ただし、画像の解像度とサイズには注意が必要です。
解像度とは画像の精密度のようなもの。解像度が低いと印刷した時に不鮮明でぼやけたり、モザイクががかったような仕上がりになってしまいます。
PCやスマホ画面で見た状態と印刷した仕上がりとは異なるということを覚えておきましょう。

プロに頼んだ方がクオリティが高い

プロのカメラマンに撮影を依頼するとコストはかかりますが、やはり自分で撮影したものと比べるとクオリティの差は歴然です。プロにお願いするメリットは沢山あります。
例えば、ポーズや構図、背景などを求めるイメージに合わせて撮影してくれるので、どのような写真を撮ればいいか分からない人はプロに依頼するのがおすすめです。また、ヘアセットやメイクをお願いできるサービスもあるので、よりクオリティの高い写真を撮ることができます。
高級感のあるチラシデザインや、大規模コンサートのチラシ作成時にはプロに撮影を依頼しましょう。

デザイン会社の中には写真撮影から依頼できるところもあるため、こういったサービスを利用するのもおすすめです。

≪演奏会専門≫パブット

レタッチという画像修整(修正)を依頼する手もある!

「良い写真なんだけど、全体的に色が暗い…」「肌が荒れているから撮影できない…」など、気になる部分がある場合はレタッチ(画像加工)で解決できます。
レタッチとは色調補正や美肌補正などの作業のことで、より見栄えの良い写真にグレードアップさせてくれます。

プロに撮影を依頼した場合はほとんどのケースでレタッチサービスが用意されています。また、チラシ作成をプロに依頼した場合もオプションで利用できる場合があります。
素材に納得がいかない場合はぜひ利用してみましょう。

コンサートデザインではレタッチ対応もOK!
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チラシやパンフレットに使う写真の注意点


大切なのは『解像度』と『写真サイズ』。
では具体的にどれくらいであれば問題なく使用できるのでしょうか?詳しく解説していきます。

解像度はフルカラーで350dpiが目安

デジタルの画像はたくさんのドット(点)が集まってできています。解像度とは、そのドットが1インチ(2.54cm)四方の中にどれくらいあるのかを表しており、単位はdpi(ドットパーインチ)で表します。

チラシやパンフレットなどの高品質な印刷物に使用する画像は、フルカラー印刷の場合350dp程度が適切です。モノクロ印刷の場合は、色と色の境目を滑らかにするためにフルカラーより高い解像度である必要があります。グレースケールの場合は600dpi、モノクロ2階調の場合は1200dpiの解像度が必要です。

解像度は適正値以上に解像度が高くても人間の目では違いを認識することができないため、印刷の質に大きな差は生まれません。また、高解像度のデータは容量が大きいため、データの受け渡しも大変になります。そのため、適正値での用意がおすすめです。

写真サイズ

画像のサイズはpx(ピクセル)で表します。ピクセルとは画像を構成するドットのこと。
カメラのスペックを表す時に使う「○万画素」というのもピクセルと同じです。

例えば、1200万画素でスマホやデジカメで一般的な3:4の画像であれば3000px×4000pxの画像ということになります。
このピクセル数と解像度によって実際に印刷した時のサイズが決まります。
実際に印刷で使用する原寸サイズに適した画像サイズは下記の計算式で求められます。

印刷サイズ(mm) × 解像度(dpi) ÷ 25.4 = 画像サイズ(px)

以下が一般的にチラシやパンフレットで使う用紙寸法と全面印刷する場合に必要な画像サイズの一覧です。(フルカラーの場合)

用紙種類 寸法(mm) 解像度 画像サイズ(px) 推奨画素数
A3 297×420 350dpi 約4092×5787 2400万画素
A4 210×297 350dpi 約2893× 4092 1200万画素以上
B5 182×257 350dpi 約2507×3541 900万画素以上
A5 148×210 350dpi 約2039×2893 600万画素以上

片面モノクロのチラシを作る場合、モノクロ部分はカラーの倍程度のサイズを用意する必要があるため注意しましょう。

まとめ

チラシやパンフレットを作りにおいて、写真はコンサートのイメージを伝えたり印象付けるのにとっても効果的。しかし、そのクオリティが低いと逆効果になってしまいます。この記事を参考に、チラシが魅力的になる写真選びをしてくださいね。