都内マンションの一室にて。
本日はご自宅までお伺いしての、出張ナレーション録音です。
とあるウェブサイト用に数百種類の英単語を収録しました。
スタジオなどと違い、自宅などの防音されていないスペースで
ナレーションやボーカルなどの声の録音をする時には少しだけコツがいります。
まず、マイクには指向性というものがあります。
通常ナレーションやボーカルなどに使用するマイクは単一指向性といって
マイク正面からの音をよく拾う仕組みになっています。
逆に背面からの音はあまり拾いません。
この特性を利用して騒音の恐れがあるもの、
例えば部屋の窓側にマイクが背を向けるように向きを調整します。
こうすることによって、外からの騒音を軽減させることが出来ます。
さて、一枚目の写真でも分かったと思うのですが、、
マイクをグルっと覆っている黒い物体
これはリフレクションフィルターといって、
吸音の役割りを果たしてくれます。(防音ではありません)
これがあるのとないのでは、収録された音にかなりの差があります。
密度の濃い音になるとでもいいましょうか。
リフレクションフィルターを持っていない場合には
厚手の毛布などで周囲をぐるっと囲んでしまうという方法もあります。
見た目を気にしないのであればですが、、。
今回収録した素材は持ち帰り、ノイズ除去や音圧調整、イコライジングなどのマスタリングを経て、
無事に納品完了しました。