
合唱コンクールのスローガンを決めることになったものの、何から考えればいいのか分からない。「合唱コンクール スローガン」は、毎年その時期になると多く検索されている言葉です。
スローガンは、ゼロから言葉を考えるより、先に「型」を選んだほうが早く決まります。この記事では、決め方の3つの方向、四字熟語と英語の例、そして実際の学校で使われたスローガンの順にお伝えします。
スクールメモリー(株式会社パブット)は、学校の音楽行事の撮影と録音を専門にする制作会社です。演奏会を含めて年間200件以上の収録をお受けしており、合唱コンクールの会場で実際に掲げられているスローガンを毎年見ています。

この記事の監修
スクールメモリー編集部株式会社パブット
学校の音楽行事(合唱コンクール・音楽会・学芸会・卒業式)の撮影・録音を専門にする制作チームです。演奏会を含め年間200件以上の収録をお引き受けし、関東を中心に学校の行事を現場で記録しています。JASRACと利用許諾契約を結んだ事業者の一覧に掲載されており、卒業記念用とコンクール用の著作権の手続きを学校に代わって行っています。
この記事の要点
- スローガンは、ゼロから考えるより先に「型」を選ぶほうが早く決まります。型は、四字熟語・英語・呼びかけの3つです。
- 型が決まったら、歌う曲・学校の目標・話題になっている言葉のどれかから言葉を選びます。
- この記事には全部で117のスローガンを載せています。四字熟語30、当て字4、漢字1文字10、漢字2文字10、英語20、サブタイトル7、実際に使われた例36です。
- 「実際に使われた例」は、アンケートで集めた本物のスローガンです。それ以外は、言葉の型を示すために挙げた例です。
- 話題になっている言葉を使うときは、数年後に見て古くならないかを一度考えてみてください。
- スローガンが決まったら、次は表紙絵やポスターです。当日にどう記録を残すかも、早めに決めておくと慌てません。
1.まず結論|スローガンは「型」を先に選ぶと早く決まる
スローガンが決まらないのは、言葉のセンスが足りないからではありません。スローガンが決まらないのは、選ぶ範囲が広すぎるからです。
そこで、先に型を決めてください。型は3つあります。
- 四字熟語や漢字(一致団結、威風堂々、響)
- 英語(Enjoy music!、Let’s be one!)
- 呼びかけの言葉(歌おう、届けよう、響け)
型が決まると、探す範囲が一気に狭くなります。あとは、その型のなかから、自分たちのクラスや学年に合う言葉を選ぶだけです。
型のなかで迷ったときは、声に出して読んでみてください。スローガンは掲示して読むだけでなく、朝の会や練習の前に声に出すことがあります。言いにくい言葉は、そこで使われなくなります。
2.スローガンの決め方|3つの方向から言葉を選ぶ
型が決まったら、次は中身です。言葉を探す方向は3つあります。
歌う曲のタイトルや歌詞から取る
歌う曲のタイトルや、歌詞に出てくる言葉をスローガンに使う方法です。
練習のときに曲とスローガンが結びつくので、気持ちが入りやすくなります。クラスごとに曲が違う場合は、クラスのスローガンをこの方向で作り、学年全体のスローガンは別の方向で作るとまとまります。
曲がまだ決まっていない場合は、この方向は後回しにして、次の2つから先に考えてください。曲が決まってから、サブタイトルだけを曲の言葉に差し替えるやり方もあります。
学校の目標や生徒会の目標から取る
すでに全校生徒が知っている言葉を使う方法です。
新しい言葉を覚えてもらう必要がないため、掲示したときに伝わるのが早くなります。学校目標に使われている漢字を1文字だけ借りて、残りを自分たちで組み立てるやり方もあります。
話題になっている言葉から取る
流行っている言葉やドラマのセリフを取り入れる方法です。
合唱にあまり乗り気でない人にも届きやすいという良さがあります。ただし、話題の言葉は数年で古くなります。卒業アルバムや記録の映像には、そのスローガンが何年も残ります。あとから見て意味が分からなくなる言葉は、避けておくほうが安全です。
迷ったときは、5年後に読んでも意味が通じるかどうかを目安にしてください。
3.四字熟語のスローガン例30選
漢字のスローガンは、掲示したときに目に入りやすく、声に出しても短く済みます。ここでは、合唱コンクールに向く四字熟語を30挙げます。
心をひとつにする
| 四字熟語 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| 一致団結 | いっちだんけつ | 多くの人が一つの目的のために、心を一つにしてまとまること。 |
| 一心同体 | いっしんどうたい | 複数の人が、心も体も一つであるかのように固く結びつくこと。 |
| 異体同心 | いたいどうしん | 体は別々でも、心は一つであること。 |
| 以心伝心 | いしんでんしん | 言葉に出さなくても、互いの心が通じ合うこと。 |
| 意気投合 | いきとうごう | 互いの気持ちがぴったり合うこと。 |
| 大同団結 | だいどうだんけつ | 小さな意見の違いを超えて、大きくまとまること。 |
| 同心協力 | どうしんきょうりょく | 心を合わせて、力を合わせること。 |
| 切磋琢磨 | せっさたくま | 互いに励まし合い、競い合って向上すること。 |
力を出し切る
| 四字熟語 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| 全身全霊 | ぜんしんぜんれい | 体力と精神力のすべて。 |
| 一生懸命 | いっしょうけんめい | 命がけで物事に取り組むこと。 |
| 完全燃焼 | かんぜんねんしょう | 物が燃え尽きること。転じて、力を完全に出し切ること。 |
| 一心不乱 | いっしんふらん | 一つのことに集中して、ほかに心を奪われないこと。 |
| 精神一到 | せいしんいっとう | 心を集中して事に当たれば、できないことはないということ。 |
| 粉骨砕身 | ふんこつさいしん | 力の限り努力すること。 |
| 全力投球 | ぜんりょくとうきゅう | 持てる力のすべてを注ぎ込むこと。 |
| 獅子奮迅 | ししふんじん | 獅子が奮い立つように、激しい勢いで活動すること。 |
堂々と、美しく
| 四字熟語 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| 威風堂々 | いふうどうどう | 態度や雰囲気に威厳が満ちあふれ、立派な様子。 |
| 百花繚乱 | ひゃっかりょうらん | すぐれた力を持つ人が一斉に現れ、成果を残すこと。もとは、多くの花が咲き乱れる様子。 |
| 天衣無縫 | てんいむほう | 飾り気がなく、自然のままで完全であること。 |
| 音吐朗々 | おんとろうろう | 声が大きく、よく通る様子。 |
| 勇往邁進 | ゆうおうまいしん | 恐れることなく、目的に向かってひたすら進むこと。 |
| 意気軒昂 | いきけんこう | 意気込みが盛んで、元気があふれている様子。 |
一度きりの本番に
| 四字熟語 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| 一期一会 | いちごいちえ | 一生に一度の出会い。二度と繰り返されない機会。 |
| 一世一代 | いっせいちだい | 一生のうちに一度だけであること。 |
| 初志貫徹 | しょしかんてつ | 初めに決めた志を、最後まで貫き通すこと。 |
| 有終之美 | ゆうしゅうのび | 物事をやり遂げ、最後に立派な結果を残して終わること。 |
あきらめずに向かう
| 四字熟語 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| 不撓不屈 | ふとうふくつ | どんな困難にも、くじけず屈しないこと。 |
| 七転八起 | しちてんはっき | 何度失敗しても、そのたびに立ち上がること。 |
| 気炎万丈 | きえんばんじょう | 意気込みが、ほかを圧倒するほど盛んな様子。 |
| 千載一遇 | せんざいいちぐう | 千年に一度しか出会えないほど、めったにない好機。 |
漢字を1文字だけ変えて、自分たちの言葉にする
四字熟語は、同じ読みの別の漢字を当てると、合唱コンクール向けの言葉になります。4つ挙げます。
| 元の言葉 | 当て字にすると |
|---|---|
| 完全燃焼 | 完全燃唱 |
| 百花繚乱 | 百歌繚乱 |
| 天下統一 | 天歌統一 |
| 一生懸命 | 一唱懸命 |
作り方は簡単です。「しょう」を唱に、「か」を歌に、というように、音の同じ漢字を歌に関わる字へ差し替えるだけです。
ただし、当て字は本来の熟語にはない言葉です。掲示するときに元の四字熟語も添えておくと、読む人が意味を取り違えません。
4.漢字1文字・2文字のスローガン例20選
四字熟語より短く、掲示したときに遠くからでも読めるのが利点です。
漢字1文字(10)
| 漢字 | 込められる意味 |
|---|---|
| 響 | 声が広がり、聞く人に届く。 |
| 奏 | 声を合わせて音楽を作る。 |
| 翔 | 高く、遠くへ飛んでいく。 |
| 絆 | 人と人とのつながり。 |
| 輝 | 光を放つ。晴れの舞台で輝く。 |
| 唱 | 歌うこと、そのもの。 |
| 和 | 声が調和する。仲がよい。 |
| 魂 | 心を込める。全力で臨む。 |
| 繋 | つなぐ。声と声、人と人。 |
| 咲 | 花が開くように、力を出しきる。 |
漢字2文字(10)
| 熟語 | 意味 |
|---|---|
| 情熱 | その物事に対して激しく燃え上がる感情。 |
| 結束 | 一つに束ねること。同じ志の者が団結すること。 |
| 飛翔 | 空高く飛ぶこと。 |
| 共鳴 | 他人の考えや行動に、心から同感すること。 |
| 調和 | 全体がほどよく釣り合っていること。 |
| 団結 | 多くの人が一つの目的のためにまとまること。 |
| 全力 | 持っている力のすべて。 |
| 挑戦 | 難しいことに立ち向かうこと。 |
| 飛躍 | 大きく発展すること。 |
| 開花 | 花が咲くこと。転じて、才能が現れること。 |
5.英語のスローガン例20選
英語にすると、掲示したときにロゴのように見えます。声に出したときの響きも変わります。
選ぶときのコツは2つあります。授業で出てこないような難しい単語は避けることと、文にする場合は2〜4語で短くまとめることです。読めない言葉、意味の伝わらない言葉は、掲示しても覚えてもらえません。
| 英語 | 意味 |
|---|---|
| Enjoy music! | 音楽を楽しもう |
| Let’s do our best! | 全力を尽くそう |
| Sing as one team | ひとつのチームになって歌う |
| Let’s sing together! | 共に歌おう |
| Let’s be one! | ひとつになろう |
| Believe in ourselves | 自分たちを信じて |
| Never give up! | あきらめない |
| One for all, all for one | ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために |
| Sing your heart out | 心を込めて歌いきろう |
| Music connects us | 音楽が私たちをつなぐ |
| Together we sing | 共に歌う |
| Feel the music | 音楽を感じて |
| Stay Gold | 輝きを失わずに |
| Make it shine | 輝かせよう |
| Harmony of hearts | 心のハーモニー |
| Our voices, our story | 私たちの声、私たちの物語 |
| Sing with all our hearts | 心を尽くして歌おう |
| The best is yet to come | 最高の瞬間はこれから |
| You can do it if you try! | やればできる |
| Our song, our pride | 私たちの歌、私たちの誇り |
6.サブタイトルのつけ方7選
熟語や英語だけでもインパクトはありますが、何を目指すのかが伝わりにくいという弱点があります。そこでサブタイトルを添えます。
つけ方は3つあります。
- 英語の日本語訳を使う(Let’s be one! 〜ひとつになろう〜)
- 込めた思いを言葉にする(結束 〜心をひとつに、歌声にのせて〜)
- してほしい行動を書く(完全燃唱 〜全力を尽くして歌いきれ!〜)
組み合わせの例を7つ挙げます。
| メインとサブタイトル |
|---|
| 威風堂々 〜堂々たる歌声で旋風を起こせ!〜 |
| 結束 〜心をひとつに、歌声にのせて〜 |
| 完全燃唱 〜全力を尽くして歌いきれ!〜 |
| Let’s be one! 〜ひとつになろう〜 |
| 響 〜この一曲に、すべてを込めて〜 |
| 一期一会 〜二度とない今日を、歌に残す〜 |
| Harmony of hearts 〜声を重ねて、心をつなぐ〜 |
サブタイトルは、メインより長くしないでください。掲示したときに、メインが読めなくなります。
7.実際に使われたスローガン36選【アンケートで集めました】
ここまでに挙げたのは、言葉の型を示すための例です。この章のスローガンは、アンケートで集めた本物です。実際の中学校で掲げられたものを、そのまま載せています。
- 輝く青春、光る希望
- 響けメロディー 届けみんなの心へ 〜奏でよう僕らの思いは歌となる〜
- 響け、羽ばたく歌声
- 明日にはばたけ夢にきらめけ
- 響け歌声、届けろ思いを
- 声よ皆に届け
- 歌おう!のびやかに、こころを音楽にのせて
- 歌に心を乗せて響き渡れ!全ての人へ!
- 歌声でいっぱいの会場に。届けよう、魅せる歌声!
- 音楽は世界中を繋ぐ魔法だ!
- 十人十色の歌声で、心と心に虹の橋を架けよう!
- みんなの歌声永遠に響け
- 百歌繚乱〜咲け!みんなのハーモニー〜
- 心から奏でる喜び、分かち合おう
- 全員全力
- 仲間を信じて!
- 仲間とともに愛を歌おう!!
- こころをひとつに、声をひとつに
- 心と音をひとつに
- 歌の力で心を一つに
- 心を繋ぐ歌の力!
- 一曲入魂
- 一歌入魂!
- 行こう、新時代へ
- 未来へ、共に歩もう
- 思い出に残る演奏を!
- 輝かしい未来へ響け
- 未来へそして夢に向かって羽ばたこう
- 無我夢中
- 上昇気流
- 共鳴×響命
- 夢のプレリュード
- shining song forever
- Disce gaudere
- one for all, all for one
- いつ歌うの?いまでしょ!
最後の「Disce gaudere」はラテン語で、「喜ぶことを学べ」という意味です。
並べてみると、「響け」「届け」「ひとつに」の3つの言葉が繰り返し出てきます。多くの学校が同じところに行き着いている、ということです。自分たちのスローガンがこの3つのどれかに近くても、心配はいりません。
8.スローガンが決まったら
次にやることは、表紙絵やポスターの作成です。決まったスローガンを、どう見せるかを考える段階になります。
もうひとつ、早めに決めておくと慌てないのが、当日の記録をどう残すかです。
スローガンを掲げた幕や、それを背にして歌う姿は、その年にしか撮れません。学校で撮る場合は誰が撮るのか、業者に頼む場合はいつまでに連絡するのかを、スローガンが決まった段階で確かめておくと安心です。
音の残し方については、合唱の録音はマイクの置き場所で決まるにまとめました。
9.合唱コンクールのスローガンについてよくある質問
スローガンを決めるときによく調べられている質問を6問にまとめました。
スローガンはいつまでに決めればよいですか?
決まりはありませんが、表紙絵やポスターを作る前には決めておく必要があります。スローガンが決まらないと、掲示物のデザインに入れません。
合唱コンクールが秋にある場合、掲示物の制作期間から逆算すると、夏休み明けが一つの目安になります。練習が始まってから決めると、練習中に声をかける言葉がないまま進むことになります。
短いほうがよいですか、長いほうがよいですか?
掲示する場所によって変わります。
体育館の壁に大きく掲げるなら、漢字1文字や四字熟語のような短いものが遠くからでも読めます。プログラムや学級通信に載せるなら、サブタイトルまで入った長いものでも読んでもらえます。
両方に使うなら、短いメインとサブタイトルを組み合わせる形がいちばん扱いやすくなります。
英語と日本語では、どちらがよいですか?
どちらでもかまいません。ただし英語にする場合は、クラス全員が意味を言えるかを確かめてください。
意味の分からない言葉は、練習中に声に出されなくなります。掲示してあるだけのスローガンになってしまうと、時間をかけて決めた甲斐がありません。
ほかのクラスとかぶってしまったら、どうすればよいですか?
サブタイトルで分けてください。「一致団結」が2クラスで重なっても、そのあとに続く言葉が違えば、別のスローガンになります。
そもそも、多くの学校で同じ言葉が選ばれています。この記事の「実際に使われたスローガン」を見ても、「響け」「届け」「ひとつに」は何度も出てきます。かぶること自体は珍しくありません。
流行っている言葉を使ってもよいですか?
使ってかまいません。合唱にあまり乗り気でない人にも届きやすいという良さがあります。
ただし、卒業アルバムや記録の映像に残ります。数年後に見て意味が分からなくなる言葉は、そのときに読み返す人のことを考えて選んでください。迷ったら、5年後に読んでも通じるかを目安にしてみてください。
スローガンは誰が決めるものですか?
学校によって違います。実行委員が案を出して全校で投票する形、各クラスで決めてから学年でまとめる形、生徒会が決める形などがあります。
どの形でも、決めた言葉の意味を全員が言えるようにしておくことが大切です。意味が共有されていないスローガンは、掲示物の飾りで終わります。
10.まとめ|型を決めて、声に出して選ぶ
スローガンが決まらないときは、言葉を探す前に型を決めてください。四字熟語・英語・呼びかけの3つのうち、どれで行くかを先に決めるだけで、探す範囲が狭くなります。
型が決まったら、歌う曲、学校の目標、話題になっている言葉のどれかから言葉を選びます。候補が出そろったら、声に出して読んでみてください。言いにくい言葉は、練習中に使われなくなります。
この記事には117のスローガンを載せました。そのうち36は、実際の学校で使われたものです。並べてみると「響け」「届け」「ひとつに」に行き着く学校が多く、かぶることは珍しくありません。大事なのは珍しさではなく、その言葉を全員が言えるかどうかです。
スローガンが決まったら、表紙絵と、当日の記録をどう残すかを決める番です。