演奏会プログラム・パンフレットの作り方|構成・デザイン・印刷まで

演奏会のプログラム・パンフレットは、曲目を伝えるだけの紙ではありません。お客様は開演前にざっと目を通し、休憩時間に読み返し、帰宅後にもう一度めくります。その都度「今日の演奏をもっと味わいたい」という気持ちで手に取ります。つまりプログラムは、演奏会の余韻を長く残す小さな記念品でもあります。
この記事では、ピアノリサイタルなど個人主催のコンサートから、合唱団や吹奏楽部の定期演奏会まで、幅広い現場で使える作り方をまとめました。サイズやページ数の決め方、載せる項目、デザインや印刷のコツ、自作と外注の選び方、本番から逆算した制作の進め方まで、プログラムづくりで迷いがちな場面を順に解説します。
この記事の要点
- プログラムは「ガイド/記念品/協賛掲載/次回集客」の4つの役割を一冊で担う
- 中綴じ冊子は4の倍数ページが原則。10ページにはできず、8ページか12ページのどちらかで設計する
- サイズはA5/B5/A4の3択。発表会はA5、吹奏楽の定期演奏会はB5、広告や大きな写真を載せたいならA4が目安
- 主催される方のタイプによって最適解が変わる。高齢の合唱団なら本文12pt以上と白い紙で読みやすさを優先、ソロ奏者なら世界観重視のデザインが向く
- 本番直前の曲順変更や奏者交代に備え、印刷データの完成は本番10日前を逆算の基準にする
- 自作と外注の境目はページ数12ページ前後。4〜8ページはCanvaで無理なく作れるが、広告や写真が多い冊子はプロへの外注が結果的に安くつく
演奏会プログラムが担う4つの役割
演奏会プログラムは、小さな冊子ながら4つの仕事を同時にこなします。役割を意識すると、載せる項目やデザインの優先順位が自然に決まります。
- 聴く前のガイド: 当日の流れと曲目を知らせ、聴く準備を整える
- 終演後の記念品: 手元に残し、何度でも演奏会を思い出せるようにする
- 協賛への感謝: 広告枠を通じて応援してくれた人へ「場」を届ける
- 次回公演の集客: もう一度来てもらうための情報源になる
一冊で4つの役目をこなすからこそ、表紙から裏表紙まで一貫したデザインと情報のまとまりが大切になります。
ガイドとしての役割
お客様がプログラムを最初に開くのは開演前です。演奏順、休憩の有無、曲目の題名と作曲者を静かに確認し、心の準備をします。ここで見やすいリストになっているかどうかで、開演直後の集中度が変わります。
記念品としての役割
終演後、プログラムは帰りの電車や自宅のテーブルの上で読み返されます。奏者の紹介、曲目解説、ごあいさつ文など、「もう一度演奏を思い出せる材料」が詰まっているほど、手元に残る時間が長くなります。
協賛への感謝としての役割
吹奏楽部や合唱団、市民オーケストラの演奏会では、地元のお店や卒業生の勤務先が協賛してくれることが多くあります。プログラム内の広告は、ただの広告スペースではなく「応援への感謝」を形にした場です。丁寧に扱うほど、次回以降の協賛継続にもつながります。
次回集客としての役割
裏表紙の近くに次回公演の情報、SNSのアカウント、QRコードを配置すれば、プログラムはそのまま次回のチラシになります。終演直後の熱量が高いうちにご案内できる紙は、実はプログラムしかありません。
規模とページ数を決める

プログラムづくりは「何を載せるか」の前に、サイズ・ページ数・部数を決めるところから始まります。このタイミングで予算の上限もある程度見えてきます。
サイズ選びの基本(A5・B5・A4)
演奏会プログラムで使われるサイズは、ほぼA5・B5・A4の3つに絞られます。
| サイズ | 仕上がり寸法 | 向いている演奏会 |
|---|---|---|
| A5 | 148×210mm | 発表会、個人リサイタル、小編成の室内楽 |
| B5 | 182×257mm | 学校の定期演奏会、吹奏楽部、合唱団 |
| A4 | 210×297mm | 大編成の公演、広告が多い冊子、写真を大きく見せたい冊子 |
A5は持ち帰りやすく、発表会の記念品としても場所を取りません。B5は学校の現場になじみがあり、部員紹介などの情報量にも向きます。A4は写真や協賛広告を大きく見せられますが、バッグに収まりにくく、印刷代も上がります。
ページ数の目安
ページ数は「載せたい情報の量」と「予算」の折り合いで決めます。迷ったら、同じ編成で過去に配ったプログラムを見返すのが一番早い判断材料です。
| ページ数 | 製本方法 | 向いている演奏会 |
|---|---|---|
| 4P | 二つ折り | 発表会、アンコールを含めても短めの小さな公演 |
| 6P | 三つ折り | リーフレット型。クラシックでは少数派 |
| 8P | 中綴じ | 中規模リサイタル、室内楽 |
| 12P | 中綴じ | 吹奏楽・合唱・オーケストラの定期演奏会の標準 |
| 16P | 中綴じ | 出演者が多い演奏会、団体の歴史を紹介したい場合 |
| 20P以上 | 中綴じ/無線綴じ | 周年記念演奏会、記念誌を兼ねる冊子 |
4の倍数ルール(中綴じの大原則)

中綴じ冊子のページ数は「4の倍数」でなければなりません。 これは印刷会社の決まりではなく、物理的な仕組みです。
印刷では、1枚の大きな紙の表裏にページを4つ分配置し、それを半分に折って綴じます。つまり折り紙1枚で4ページが生まれる仕組みです。折り紙を1枚、2枚、3枚と重ねるため、ページ数は必ず4・8・12・16・20……と増えていきます。
- 6ページ → NG(二つ折りの4Pか、三つ折りの6Pリーフレットで対応)
- 10ページ → NG(8Pに削るか12Pに増やす)
- 14ページ → NG(12Pか16P)
- 18ページ → NG(16Pか20P)
10ページ分の内容を入れたいときの選び方
「どうしても10ページ分の内容を入れたい」という場面はよくあります。このときの選び方は2つです。
8ページに削る場合
– 曲目解説の字数を短くする
– 奏者紹介の1人あたりの行数を揃える
– 広告ページを別刷り(差し込みチラシ)にする
12ページに増やす場合
– 広告ページを増やす(協賛依頼のタイミングと合えば、収入増にもつながる)
– 白紙ページを「MEMO」や「お気に入りの曲」として使う
– 次回公演の告知や団体の歴史コラムを加える
どちらが良いかは予算との兼ね合いで判断します。ページ数が1段階増えると印刷代は1〜2割上がるのが目安です。
部数の決め方
部数は「客席数の1.1〜1.2倍」を基準にします。理由は、来場者全員に配るほかに、当日配布予備・スタッフ確認用・関係者送付用・記録保存用が必要になるからです。
- 来場予定人数分(目標動員数)
- 当日受付の予備(動員の5〜10%)
- 出演者・スタッフ配布(全員分)
- 協賛してくれた会社への送付(1社1〜3部)
- 記録保存(主催団体3部、会場1部、デザイン会社1部)
100席の会場なら120部、300席なら350部が一つの目安です。ただし印刷会社の仕様で注文は100部単位が基本なので、目安で120部と算出した場合も実際の発注は200部になります。余る100部はスタッフ予備・OB/OG送付・記録保存に回す前提で、最初から200部運用を想定しておくとムダが減ります。印刷の1部あたりの値段は100部・300部・500部で段階的に下がるため、少し余裕を持たせて印刷したほうが1部あたりは安く収まることもあります。

三浦
(プランナー)
「ちょうどぴったり100部」と注文される方が多いのですが、実は「足りなくて慌てて追加注文」よりも「多めに刷って余らせる」ほうが、合計で安く済むことが多いです。追加注文は別の印刷ロット扱いになり、初期費用がもう一度かかるためです。発注の時点で1〜2割多めにしておくのをおすすめします。
載せる項目の全体像
どの編成のプログラムにも共通する基本の項目があります。ここを最初に押さえておくと、ページ数が決まってからの配分がしやすくなります。
すべての演奏会で共通する9項目
| 項目 | 役割 | 目安 |
|---|---|---|
| 表紙 | 公演タイトル・日時・会場・メイン画像 | A4換算で1ページ分 |
| ごあいさつ | 来場への感謝、公演にかける想い | 300〜400字 |
| プログラム(曲目リスト) | 演奏順・作曲者・曲名・楽章名 | 原題と日本語題を並べて書く |
| 曲目解説 | 聴きどころ・時代背景・エピソード | 1曲あたり150〜1500字 |
| 奏者紹介 | 経歴・師事歴・受賞歴・活動 | 写真付きが望ましい |
| 団体紹介 | 主催団体・演奏団体の活動 | 300〜500字 |
| 協賛・広告 | 応援してくれた会社への謝辞 | 少額の協賛は一覧にまとめる |
| 次回公演のご案内 | 今後のスケジュール告知 | 裏表紙近くが定位置 |
| 主催者の連絡先 | 問い合わせ先・ウェブサイト・SNS | 裏表紙にまとめる |
来場者がプログラムに求めているのは「売り込み」ではなく「理解と補足」です。自分たちの想いを長く書きすぎるより、聴くうえでの手がかりを整えることを優先します。
クラシック編成で特に気をつけたい項目
クラシックのリサイタルやオーケストラ公演では、聴衆に「音楽史の流れのなかで聴く」人が多く含まれます。
- 曲目解説をいちばん詳しく書く。作品番号(Op.、K.、BWV、HWVなど)を省略しない
- 指揮者・コンサートマスターは独立ページで紹介するのが通例
- オーケストラの場合は楽員名簿(パート別)を掲載する
- 原題(独・伊・仏など)を日本語題と並べて書く
吹奏楽編成で特に気をつけたい項目
吹奏楽部の定期演奏会は「仲間うちの記念誌」としての意味合いも強くなります。
- 部員紹介(学年・パート・代表者)を載せる
- 定期演奏会の歴史コラム(第◯回の年表)を小さく添える
- 課題曲・自由曲(コンクール曲)の解説を丁寧に
- 3年生の引退メッセージが定番ページとして根付いている団体も多い
なお、部員一人ひとりの紹介には個人の情報が集まるため、氏名を載せる範囲はあらかじめ学年の保護者会で合意を取っておきましょう。
合唱編成で特に気をつけたい項目
合唱の演奏会では、歌詞が聴き取れない瞬間があるため、プログラムの存在感がほかのジャンルより大きくなります。
- 歌詞全文(訳詞を含む)の掲載がほぼ必須
- 混声/男声/女声、ソプラノ〜バスの声部編成を明記
- 指揮者・ピアニスト(伴奏者)の紹介を独立ページで
- 団体の歴史・活動実績を重視(地方合唱団では特に)
歌詞を載せるには、原詩の著作権が関わる曲もあります。特に現代の作詞・訳詞は、出版社への許諾の手続きが必要な場合があるため、早めに確認してください。
ページ数別の構成ひな型
ページ数が決まったら、どの項目を何ページに割り振るかを決めます。ここでは4P・8P・12P・16P・20Pごとに、よく使われる構成例をまとめました。
4P構成(二つ折り)
もっともコンパクトな形です。情報を厳しく絞ります。
| ページ | 内容 |
|---|---|
| P1(表紙) | タイトル・日時・会場・メイン画像 |
| P2(中面左) | 主催者あいさつ+公演の概要 |
| P3(中面右) | 曲目リスト+簡単な曲目解説 |
| P4(裏表紙) | 主催者の連絡先・次回公演のご案内・協賛ロゴ |
発表会や小さなリサイタル、合唱サークルの定期演奏会に向きます。奏者紹介は二つ折りの限られた場所では、写真なしの短い文にまとめるのがコツです。
8P構成(中綴じの基本形)
もっとも使い道が広いサイズで、中規模リサイタルや室内楽演奏会に向きます。
| ページ | 内容 |
|---|---|
| P1 | 表紙 |
| P2 | あいさつ文 |
| P3-P4 | 奏者紹介(写真付き) |
| P5-P6 | 曲目リスト+曲目解説 |
| P7 | スタッフ紹介・協賛への謝辞 |
| P8 | 主催者の連絡先・裏表紙 |
12P構成(定期演奏会の標準)
オーケストラ・合唱・吹奏楽の定期演奏会でもっとも使われるページ数です。
| ページ | 内容 |
|---|---|
| P1 | 表紙 |
| P2 | あいさつ文 |
| P3-P4 | テーマ解説/指揮者インタビュー |
| P5-P7 | 出演者全員の紹介 |
| P8-P9 | 曲目リスト+詳しい解説 |
| P10 | スタッフ・協賛広告 |
| P11 | 次回公演のご案内・団体紹介 |
| P12 | 裏表紙 |
16P・20P構成(情報豊富・周年記念)
16Pは12Pの構成に音楽史コラム・団体の歴史・アンケートを加えたイメージです。20Pになると、記念演奏会の要素(沿革年表、特別寄稿、関係者メッセージ)が入り、記念誌としての側面が強まります。
- 団体の歴史・活動の報告(年表・歴代定期演奏会のリスト)
- 音楽史コラム(課題曲の背景、作曲家の交友関係など)
- 出演者の詳しい紹介(写真を大きく配置)
- 観客アンケート欄
- 協賛してくれた会社の紹介(1社1枠)
- 次回公演の予告とチケット申込書
主催される方のタイプ別の最適解

ここからは、主催される方のタイプが違えば「良いプログラム」の意味も変わるという話です。自分の団体がどの層に近いかを意識すると、迷ったときの判断の軸がぶれなくなります。
セミプロのソロ奏者の場合(個人リサイタル)
ピアノリサイタルやヴァイオリンリサイタルなど、一人の奏者が主役になる演奏会です。プログラムは「演奏会の世界観を写す鏡」として作り込みます。
- サイズ: A5(持ち帰りやすく、記念品にしやすい)
- ページ数: 4〜8P(情報を絞る)
- 写真: 奏者本人の大きなポートレートを1枚以上
- 配色: 曲目の世界観に合わせる(バロックなら金茶系、近現代なら鋭い白黒など)
- 紙質: マットコート紙、特別感を出すなら上質紙+箔押し
表紙は奏者のポートレートを大きく使うか、プログラムのテーマを示す抽象的なモチーフを置くかの2つが定番です。音符をちりばめるデザインは避け、静けさと余白で「音楽を聴く準備」を整えます。
高齢者が多い合唱団の場合
合唱団の年齢層が高めの場合、プログラムは「読めること」がほかのすべてに優先します。
- 本文の文字サイズ: 12pt以上(できれば14pt)
- 行間: 文字サイズの1.7〜1.8倍
- 紙色: 白(クリーム色は文字との差がつきにくい)
- 本文の色: 黒(濃いグレーは避ける)
- 書体: 明朝体を基本に。ゴシック体を使うなら太すぎないもの
- 写真: 顔がはっきり分かる明るさを優先
演奏会場は本番中に客席を暗くします。薄暗い場所で読むことを前提に、紙の白さと文字の黒さを強めに取るのがコツです。目の負担を考えて、見出しと本文の明暗差もはっきりつけましょう。
「デザイン的に洒落ていても読めないプログラム」より、「少し素朴でも読めるプログラム」のほうが、合唱団では評価されます。担当者がパソコンに不慣れな場合は、テンプレートより外注のほうが安心できることも多いです。
吹奏楽部・学生バンドの場合
予算が限られる一方で、部員・保護者・卒業生など関係者が多く、協賛ページも厚くなります。
- サイズ: B5(学校の現場になじむ)
- ページ数: 12〜16P(部員紹介と協賛ページで膨らむ)
- デザイン: はっきりした明暗差、今年のテーマカラーを全面に
- 担当の引き継ぎ: データをひな型にして翌年に渡せる形に
- 協賛集め: 本番3か月前には動き始める
吹奏楽部は毎年担当が変わります。「今年の3年生が作ったプログラム」が来年の2年生に引き継がれる前提で、InDesignやIllustratorの複雑なファイルより、WordやCanvaで引き継ぎやすい形にしておくと次年度以降も楽になります。
表紙デザインの考え方
表紙は演奏会の「顔」です。チラシとポスターが告知の顔なら、プログラムの表紙は「当日の顔」。お客様が会場で最初に受け取る印象を決めます。
表紙に載せる情報は3つに絞る
表紙に入れるべき情報は、次の3つで足ります。
- 公演タイトル(「第◯回定期演奏会」など)
- 日時(西暦・月日・開場/開演時刻)
- 会場名
それ以外の情報(曲目の一覧、奏者名、協賛会社のロゴなど)は中面に回します。表紙に情報を詰めるほど、タイトルの存在感が薄まります。
チラシと世界観を揃える
チラシ・ポスターとプログラムの表紙デザインを揃えると、会場に入ったお客様が「あのチラシで見た演奏会だ」と直感的に分かります。書体、色、モチーフ、写真の雰囲気を合わせるよう意識しましょう。
チラシとプログラムを別々のデザイナーに頼むと、世界観がばらけやすくなります。1人または1社にまとめて依頼するほうが結果的に統一感が出ます。
ジャンル別の定番モチーフ
| 編成 | よく使われるモチーフ |
|---|---|
| クラシック・ソロリサイタル | 楽器のシルエット、楽譜の一部、落ち着いた配色、余白を生かした静かなデザイン |
| 吹奏楽 | テーマカラー、編成を象徴する楽器群、力強い文字表現 |
| 合唱 | 声部を象徴する形、歌詞の一節、柔らかな配色 |
| 学校・発表会 | 生徒の絵や写真、年度を感じさせる色、親しみやすい書体 |
音符・五線譜の多用は避ける
初心者がやりがちな失敗が、音符や五線譜を飾りとしてちりばめることです。音楽の演奏会だから音符を入れる、という発想は分かりやすいのですが、音符だらけのデザインは「音楽っぽさ」が強すぎて、かえって公演の品を下げることがあります。1〜2個の要素に絞って使うのがコツです。

三浦
(プランナー)
表紙でいちばん多い相談は「情報を全部入れたい」というお声です。でも、表紙は「どの演奏会の、いつの、どこの」3点が伝われば役目を果たします。残りの情報は中面に入れば十分読まれますし、むしろ表紙がすっきりしているほうが、お客様の目には残ります。
中身のテキストを仕上げる
デザインの枠ができたら、次は中身のテキストを作ります。どのページも、文字を埋めるだけではなく「読まれる形」まで仕上げる必要があります。
プログラムノート(曲目解説)の書き方
プログラムノートは「聴き手が音楽に集中し、作品の理解を深めるためのヒント」です。楽曲の背景を押しつけるのではなく、聴く楽しみを広げる道しるべとして書きます。
基本の4ブロック構成
- 作曲家について: 生い立ち・作風・音楽史のなかでの位置づけ
- 作曲の背景: 作品にこめられた想い、初演のエピソード、当時の評価
- 曲について: 形式(ソナタ形式・フーガなど)、調性、編成、特徴的なリズム・和声、楽章構成
- 演奏者メッセージ(任意): 解釈、抱負、個人的な思い入れ
上の4つすべてを埋める必要はありません。聴き手が「これを知っていると面白い」と感じる情報を選び取ります。
1曲あたりの文字数の目安
| 曲の種類 | 文字数 |
|---|---|
| 小品・アンコール | 150〜300字 |
| ソナタ・1楽章もの | 400〜600字 |
| 交響曲・協奏曲・オペラ | 800〜1500字 |
| 字数指定がある場合 | 指定の±2割以内 |
字数の目安を決めないまま書き始めると、曲ごとに長さがばらけてしまいます。ページの割り付けに合わせて、各曲の上限字数を先に決めてから書き出すのが安全です。
書き方の4ステップ
- 情報を箇条書きで集める(作曲家、作曲年、初演、形式、聴きどころの候補を並べる)
- 並べ替える(時系列か、聴きどころ順か、読者が読みやすい順に並べ直す)
- 話し言葉で下書き(人に話しかけるつもりで書くと、硬くならない)
- 書き言葉に直す(「です・ます」を整え、文末のリズムを調整する)
信頼できる情報源を使う
プログラムノートは、ほかの人のプログラムノートからのコピー・書き換えが絶対にNGです。作曲家事典、楽譜の原典版、CDのライナーノート、図書館の音楽書、演奏家のインタビュー記事など、一次情報に近い資料から自分の言葉で書き直すのが原則です。
奏者紹介の統一ルール
奏者が複数人いる演奏会では、紹介文の書き方を揃えると冊子の見栄えが一段上がります。
- 字数: 1人あたり120〜200字で揃える(受賞歴が多い人も絞る)
- 書き出し: 「○○出身。△△を経て、現在□□。」の型を共通化
- 写真: 全員を縦向きで揃え、サイズを統一
- 受賞歴: 西暦の書き方を統一(2024年/令和6年などを混ぜない)
- 肩書き: 「プロ」「アマチュア」をうっかり混ぜない
写真の仕様と集め方
写真は「撮った時点で勝負が決まる」部分です。プログラム担当者がデザイン前にやっておくべきことをまとめます。
印刷用の解像度の基本
- 解像度: 原寸で300〜350dpi
- ウェブ用の72dpi画像はそのままでは印刷に使えない(ぼやけて粗くなる)
- プログラム掲載(横4×縦5cm程度の顔写真): 1000×1250px以上が安全
奏者に依頼するときの仕様書ひな型
プログラム担当者が奏者に写真を依頼するときは、次の5点を明記してから送ると、やりとりが減ります。
- 解像度: 横1500px以上、原寸300dpi相当
- 形式: JPEG または TIFF
- 送信方法: ギガファイル便/Google Drive/AirDrop(LINEやメール添付は自動で小さくされるためNG)
- 構図: 縦向き(3:4または2:3)、胸から上(バストアップ)または腰から上(ウエストアップ)
- 背景: 無地の壁か、写真スタジオで撮影したもの。衣装と背景の色がぶつからないよう注意
「自由なサイズでお願いします」と言うと、あとで切り抜き作業と本人確認のやりとりで2〜3日失うことがあります。最初に 「正方形で送ってください」または「縦向きの3:4で送ってください」 と指定すると、一度で集まります。
撮影でよくある落とし穴
- スマホ写真: 画素数はあっても、暗い場所や逆光では画質が落ちます。屋外なら明るい曇りの日、室内なら光量のあるスタジオで撮ります
- 背景の生活感: 自宅のカーテンや家具が映り込むと公演の格が下がります
- 衣装と背景の衝突: 黒い衣装に黒い背景だと輪郭が消えます
- 小さくなったJPEG: LINEやメールで縮小されて送られた画像は、プログラム印刷には使えません
広告・協賛ページの作り方
吹奏楽部や合唱団、市民オーケストラでは、広告・協賛ページが制作費をまかなう大切な収入源になります。ここはプログラムのなかで、お金のやりとりと表現が交わる場所です。
広告枠のサイズと料金の目安
地域・団体・演奏会の規模によって金額は幅がありますが、小〜中規模の演奏会では次のあたりが一つの目安になります。
| 広告枠のサイズ | 料金の目安 |
|---|---|
| 1/24枠(約75×75mm、名刺サイズほど) | 3,000円〜 |
| 1/12枠(約75×150mm) | 5,000〜6,000円 |
| 1/4ページ | 10,000円〜 |
| 1ページ | 10,000〜60,000円 |
大手の音楽雑誌になると1ページカラーで50万円以上という世界ですが、地方の演奏会では上記のあたりで話がまとまります。はじめての協賛依頼では1枠3,000円を基準に、大きい枠を階段状に設定すると分かりやすい料金表になります。
依頼の流れ
協賛依頼は、本番から逆算して動くことが成功の鍵です。
- 募集要項を作る(広告枠のサイズ・料金・入稿形式・締切日)
- 依頼先リストを作る(卒業生の勤務先、地元のお店、主催者の取引先)
- 依頼文を送る(メール・電話・訪問を組み合わせる。本番3か月前が目安)
- 申込を受け付け、広告原稿を集める(JPG/PDF/AIデータで入稿してもらう)
- 組版・校正(団体側で1ページに収める)
- 本番時にプログラム冊子を納品
地方演奏会で協賛を集めるコツ
地元に根ざした合唱団・市民オーケストラ・吹奏楽団では、地元のお店と「応援のお返し」で関係が続きます。初対面の営業というより、昔からの友人への頼みごとの気持ちで依頼するのが自然です。
- 卒業生のつながりを生かす: 音楽仲間の勤務先・実家の家業を優先候補にする
- 年間複数公演割引を添える: 定期演奏会とサマーコンサートをセットにして1割ほどの割引を用意すると続きやすい
- 掲載の形を揃える: 広告原稿のサイズ・向きを揃えて入稿の手間を減らす
- 入稿の締切は本番2か月前: そこから組版・校正で1か月使う
著作権と掲載ページの取り扱い
広告原稿にはロゴ・写真・社名が含まれます。入稿された素材をデザイン側で勝手に加工しない(色を変えない、比率を変えない)のが原則です。やむを得ず加工が必要な場合は、必ず協賛先に確認してから作業します。
掲載ページは「基本的に主催団体にお任せ」の形で募集要項に書いておくと、あとのトラブルが減ります。「絶対に○ページに載せたい」というご要望は、原則として受けない運用にしておくと無理なく進みます。
自作と外注の選び方
「自分で作るべきか、プロに頼むべきか」は誰もが一度は悩むポイントです。ここは6つの軸でシンプルに判断できます。
判断の目安(6つの軸)
| 判断の軸 | 無料テンプレートで自作 | プロに外注 |
|---|---|---|
| 予算 | 0〜1万円 | 数万円〜数十万円 |
| ページ数 | 4〜8P | 12P以上 |
| 部数 | 50〜100部 | 300部以上 |
| 印刷品質 | 家庭用プリンター | 商業印刷(オフセット) |
| デザインのこだわり | シンプルで良い | 公演の世界観を反映したい |
| 時間 | 自分で作る余裕がある | ほかの準備に集中したい |
上の表で「右側」に当てはまる軸が多いほど、プロへの外注が向きます。ページ数12P・300部以上・広告あり、の条件が揃うと、自作は時間の負担で割に合わなくなります。
Canva・Wordの向き不向き
無料で使える代表的な道具がCanvaとWordです。
良いところ
– 日本語の演奏会プログラムのひな型が豊富
– ドラッグ&ドロップで直感的に使える
– ブラウザ・スマホアプリの両方で使える
– PDF書き出しで印刷会社に入稿できる
注意点
– 海外のひな型が多く、クラシック演奏会の雰囲気に合わないこともある
– 文字詰め・行間のこまかい調整はプロ品質に届かない
– CMYK書き出しは有料プラン限定。無料版はRGBのPDFになり、印刷会社で自動変換される際に色がわずかにずれる
良いところ
– 多くの人が操作に慣れている
– 持っているライセンスで追加費用なし
– Microsoft公式に「音楽会・二つ折り」のひな型がある(中身はPowerPoint形式で提供される)
注意点
– デザインの自由度が低い
– 印刷用のCMYK変換・塗り足しの設定ができない
– 家庭用プリンター出力が前提で、商業印刷には不向き
– レイアウトを整えるには結局デザインの知識が必要
プロに外注したときの料金の目安
外注料金は地域・デザイナーの経験で変わりますが、一つの目安として次のあたりがあります。
| 内容 | 料金の目安 |
|---|---|
| A5判4P モノクロ 100部 | 2〜3万円〜 |
| A5判8P フルカラー 200部 | 5万円〜 |
| B5中綴じ12P フルカラー 300部 | 8〜15万円 |
| A4中綴じ16P フルカラー 500部 | 15〜25万円 |
| チラシ・ポスター・プログラム3点セット | 最低5万円〜 |
12ページ以上の中綴じで広告ページがある場合、自作するより外注するほうが結果的に安くつくことが多くあります。広告原稿の組版と校正は、慣れないと大きな時間を使うためです。
コンサートデザインでもプログラム制作を承っています。具体的な料金は本記事の後半「コンサートデザインのプログラム制作」でご確認いただけます。お見積もりは無料です → お問い合わせはこちら
結局どちらを選べば良いのか
「ページ数12P以上・広告掲載あり・部数300部以上・本番まで3か月」の条件が1つでも当てはまれば、プロへの外注をまじめに検討する時期です。発表会や4ページの小さな冊子であれば、Canvaで十分きれいなものが作れます。
どちらを選んでも、「担当者がほかの準備にしっかり時間を使えるか」が本当の判断基準です。演奏会の成功はプログラムだけでは決まりません。
制作を進めるスケジュール

プログラム制作は本番から逆算します。曲順変更や奏者交代はどこの現場でも起きるので、余裕を持ったスケジュール設計が大切です。
本番3か月前からの逆算
下の表は、B5中綴じ12Pを前提とした標準的なスケジュールです。ページ数が少なければ期間を短く、20P以上なら長めに取ります。
| 本番までの期間 | やること |
|---|---|
| 3か月前 | 協賛依頼の開始、原稿執筆の分担を決める、奏者への写真・紹介文の依頼 |
| 2か月前 | 協賛原稿の締切、曲目解説とあいさつ文の初稿提出、デザイナーへの発注 |
| 1.5か月前 | 写真・紹介文・曲目解説のすべての原稿が揃う |
| 1か月前 | デザイン初稿の提出、関係者校正 |
| 3週間前 | デザイン第2稿、最終校正 |
| 2週間前 | デザイン最終稿、印刷会社への入稿 |
| 10日前 | 校了(ここで内容が確定する) |
| 5日前 | 印刷納品 |
| 前日 | 会場への運び込み |
曲順変更・奏者交代に備える「校了10日前」ルール
リハーサル後の曲順変更、奏者の急な交代、タイトルの微調整は、演奏会の現場で意外と頻繁に起こります。これに耐えられる締切の設計が「校了を本番10日前に置く」ことです。
印刷会社の最短納期は、B5中綴じ12P 300部で入稿から納品まで5〜7営業日が目安です。本番前日・前々日の納品は、トラブルが起きたときに立て直す余裕がないため避けます。本番10日前の校了なら、印刷の納期と前日持ち込みの余裕を両方とも確保できます。
広告入稿の締切設定
広告原稿は、ほかのページより締切を2週間前倒しにします。理由は2つあります。
- 原稿集めの遅れが起きやすい(複数の協賛先を待つ必要がある)
- サイズ・解像度の不備が高い確率で起きる(修正のやりとりが発生する)
本番2.5か月前を広告原稿の締切にしておくと、校正と組版に2か月使えて余裕が生まれます。
修正は何回まで可能か
プロ外注の場合、1回の修正で2〜3日の待ち時間がかかるのが一般的です。修正回数が増えるほど、本番までの余裕が削られます。コンサートデザインでは修正回数に上限を設けていませんが、校了後は印刷工程に入っているため修正は対応できません。

三浦
(プランナー)
現場でいちばん困るのは「リハーサルで曲順が変わった」と本番1週間前に言われる場面です。これは避けられない現実なので、校了を本番10日前に置くことで、逆にこの変更を吸収できるように組んでいます。「早めの校了」は手抜きではなく、本番をスムーズに迎えるための保険だと考えてください。
印刷と製本の基礎知識
プログラムの印刷発注で戸惑うのは、印刷業界の専門用語です。ここでは最低限知っておきたい言葉をまとめます。
中綴じと無線綴じ
| 製本方法 | 仕組み | ページ数の目安 | 良いところ | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| 中綴じ | 二つ折りの用紙の中央を針金で留める | 4〜52P | 180度近く開く/値段が安い/納期が短い | 背表紙がない/厚い冊子には不向き |
| 無線綴じ | 背に糊を塗って表紙でくるむ | 24P〜数百P | 背表紙がある/長期保存に向く/高級感が出る | ノドまで開かない/値段が高い |
多くの演奏会プログラムは中綴じで十分です。周年記念の特別演奏会やプロのリサイタルでは、無線綴じにして背表紙にタイトルを入れると「本棚で見分けられる記念品」になります。
用紙の選び方と暗い場所での読みやすさ
プログラムでよく使われる用紙は次の3つです。
| 用紙 | 特徴 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| コート紙 | ツヤがあり発色が鮮やか | 写真中心、カラー広告が多い |
| マットコート紙 | 落ち着いた質感、反射が少ない | クラシック、暗い客席で読みやすい |
| 上質紙 | 紙の自然な質感、書き込める | シンプルなリサイタル、記念品らしさを出したい |
演奏会場は開演中に照明を落とします。ツヤのあるコート紙は、わずかな光でも反射して文字が読みづらくなることがあります。本文を暗い客席で読ませたいなら、マットコート紙か上質紙が向きます。表紙はコート紙、中面はマットコート紙という組み合わせも可能です。
用紙の厚さ(重量)
用紙の厚さは四六判で「kg」と呼ぶ慣習があり、同じ紙でも「g/m²」で表すこともあります。数字が大きいほど厚く、しっかりした紙です。
| 用紙重量(四六判) | g/m²換算 | 特徴 | 向いている場面 |
|---|---|---|---|
| 90kg | 約105g/m² | 薄めで柔らかい | 6P以上の冊子の中面 |
| 110kg | 約128g/m² | 標準的な冊子の中面 | 8P以上の中面 |
| 135kg | 約157g/m² | しっかりした質感、表紙向き | 冊子の表紙・4Pリーフレット |
厚すぎる紙で多ページを組むと、中綴じのホチキスが留まらないことがあります。印刷会社と相談して、ページ数に合った重量を選びます。
入稿データの基本ルール
データ作成は印刷会社のガイドに従うのが基本ですが、共通する大切なポイントをまとめます。
- カラーモード: CMYK(RGBのままだと色が変わる)
- 解像度: 原寸300〜350dpi
- 塗り足し(ドブ): 仕上がりサイズより外側に3mm
- 安全領域: 切れては困る文字・ロゴは仕上がり位置より内側3mm以上
- フォント: アウトライン化するか、PDF/X形式で保存
- ノド(綴じ側の余白): 無線綴じは10mm以上確保、中綴じは自然にまたがってもよい
塗り足しは、断裁のズレで白い縁が出るのを防ぐための余白です。A4(210×297mm)でフチなし印刷したいなら、データは216×303mmで作ります。
安全領域は、文字や大切な要素が断裁で切れないための余白です。仕上がり位置の内側に3mm以上の余裕を持たせます。
自作でここまで対応できるのはIllustratorやInDesignを使う場合に限られます。Canva無料版やWordでは完全に再現できないため、入稿で失敗したくない場合はプロに任せるのが安全です。
よくある失敗と回避のコツ
最後に、現場でよく起こる失敗と、その回避方法をまとめます。
4の倍数ルールを忘れる
もっとも多い失敗です。原稿を集めて「10ページ分の情報量になった」と気づいたときには、デザイン作業が始まっている段階のこともあります。
回避策: 原稿執筆の分担を決めるときに、各セクションのページ配分(8P構成ならP1表紙/P2あいさつ/…)を表にして共有する。ページ数は4の倍数前提で考える。
編曲者・訳詞者のクレジット漏れ
オーケストラ編曲、合唱のアレンジ、外国語歌詞の訳詞では、作曲者とは別に編曲者・訳詞者がいます。これを省略すると、著作権上のトラブルにもなりかねません。
回避策: 曲目リストを作るときに「作曲/編曲/訳詞」を必ず3列で用意。空欄でも枠を残しておく。
写真の解像度不足
本番直前に「印刷したらぼやけた」と分かると、差し替えの時間がありません。
回避策: 写真を受け取った時点で解像度を確認する。原寸300dpiを満たさないものは必ず撮り直しを依頼する。
客席で読めない配色・文字サイズ
デザイナーのパソコン画面では読めても、暗い客席で高齢の観客が読めないことがあります。
回避策: プログラムをプリントアウトし、実際に薄暗い場所で読んでみる。本文12pt以上、行間1.7倍以上、白い紙×黒い文字を基本にする。
曲順変更に対応できない
印刷済みのプログラムと当日の曲順が違うと、観客が混乱します。
回避策: 校了を本番10日前に設定し、それ以前にリハーサルを1度行う。どうしても変更が必要な場合は、差し込みで「曲順変更のお知らせ」を追加する。
JASRACなどの手続き漏れ
著作権保護下にある楽曲を演奏する場合、JASRACの演奏手続きが必要です。プログラムへの許諾番号の記載そのものは必須ではありませんが、希望する団体は事前申請で許諾番号を取得してプログラムに明記することもできます。
回避策: 演奏会の企画段階でJASRACの手続きを済ませ、プログラムに記載するかどうかの方針を主催団体で決めておく。
印刷・デザイン用語の早見表
プログラムの発注で出てくる専門用語を、意味が分からないままにしておくと発注時にやり取りがこじれます。ここでは、この記事で出てきた用語と発注現場でよく聞く用語をまとめて解説します。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 中綴じ | 二つ折りの用紙の中央を針金で留める製本方法。ページ数は4の倍数が必要 |
| 無線綴じ | 背に糊を塗って表紙でくるむ製本方法。厚い冊子向き |
| 折り丁(おりちょう) | 1枚の紙を折ってできる1セット。中綴じでは1枚の折り丁=4ページ |
| 面付け | 大判の紙にページデータを正しい順序・向きで配置する工程。印刷会社側の作業 |
| 断裁 | 印刷後に紙の縁を切り落として仕上がりサイズに整える作業 |
| 塗り足し(ドブ) | 仕上がり位置より外側に3mm分の余白。断裁ズレで白い縁が出るのを防ぐ |
| 安全領域 | 仕上がり位置の内側3mm以上の余白。文字やロゴが切れないように確保する |
| ノド | 冊子の綴じ側の余白。中綴じは自然に空いて良いが、無線綴じは10mm以上必要 |
| 校了(こうりょう) | 最終確認が終わり、これ以上の修正をしないと決めた状態 |
| 入稿 | デザインデータを印刷会社へ納めること。校了のあとの最終工程 |
| 初稿 | デザイナーが最初に提出するデザイン案 |
| CMYK | 印刷で使う色の表し方(シアン・マゼンタ・イエロー・黒)。画面用のRGBと別物 |
| RGB | 画面表示用の色の表し方(赤・緑・青)。そのまま印刷すると色がずれる |
| dpi | 画像の細かさを表す単位。原寸で300〜350dpiが印刷の標準 |
| アウトライン化 | フォントデータを図形に変換して、他のパソコンでも同じ見た目になるようにする処理 |
| PDF/X | 印刷用に最適化されたPDF形式。フォント埋め込み・CMYK変換が済んだ状態 |
| 四六判 | 紙の重量を「kg」で表すときの基準の紙サイズ。1000枚あたりの重さで表記される |
| コート紙 | 表面にコート剤を塗ってツヤを出した紙。写真がきれいに発色する |
| マットコート紙 | コート紙の表面を落ち着いた質感に仕上げた紙。暗い場所で反射しにくい |
| 上質紙 | コートをかけていない紙。自然な質感で、書き込みもしやすい |
用語を覚えるのが目的ではなく、印刷会社との会話で困らなければ十分です。発注時に「これどういう意味ですか?」と質問しても問題ありません。
コンサートデザインのプログラム制作
コンサートデザインでは、演奏会プログラム・パンフレットの制作をお受けしています。年間200件以上の実績から、ソロリサイタル・吹奏楽・合唱・オーケストラなどあらゆる編成に対応します。
サンプル
過去に制作させていただいたプログラムのサンプルは制作実績ページでご覧いただけます。
商品仕様
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サイズ | A4(210×297mm)/B5(182×257mm)/A5(148×210mm) |
| 印刷紙 | コート紙/マットコート紙(6Pまでは135kg、8P以上は110kg) |
| 仕様 | フルカラー/白黒 |
| 製本 | 中綴じ(8P・12P・16P・20P)/二つ折り(4P)/三つ折り(6P) |
| 印刷単位 | 100部単位 |
| 納期 | 原稿一式を受け取ってから翌営業日〜7営業日ほどで初稿提出(ページ数が多い場合は延長あり) |
| 修正回数 | 無制限 |
※ コンサートデザインは当サイトの運営サービスです。
※ 無線綴じ製本は個別にご相談ください。
料金表(100部基準の早見表)
100部基準での代表的な価格です。200部〜2000部の完全な料金表・モノクロ割引などはプログラム制作の料金詳細でご確認いただけます。
| ページ数 | 製本方法 | A5(100部) | B5(100部) | A4(100部) |
|---|---|---|---|---|
| 4P | 二つ折り | 31,800円 | 35,430円 | 36,350円 |
| 6P | 三つ折り | 48,720円 | 52,540円 | 63,540円 |
| 8P | 中綴じ | 75,810円 | 77,800円 | 79,520円 |
| 12P | 中綴じ | 104,130円 | 110,800円 | 113,500円 |
| 16P | 中綴じ | 131,940円 | 141,940円 | 139,570円 |
| 20P | 中綴じ | 159,750円 | 173,080円 | 165,640円 |
※ すべて税込、デザイン代・用紙代・印刷代・送料が含まれます
※ モノクロの場合は4P〜6Pで2,000円引き、8P以上で5,000円引きです
※ 製本は中綴じ(8P以上)と二つ折り・三つ折り(4P・6P)で承っています。無線綴じ製本をご希望の場合は個別にご相談ください
ご予算や編成に合わせて最適な仕様をご提案します → お見積もりのお問い合わせはこちら
よくある質問
Q. 演奏会のプログラムには何を書けばよいですか?
基本は9項目です。日時・会場・主催、ごあいさつ、曲目リスト(作曲者・編曲者・演奏時間)、曲目解説、奏者紹介、団体紹介、協賛・広告、次回公演のご案内、主催者の連絡先。編成によって、クラシックは作品番号と原題の併記、吹奏楽は部員紹介、合唱は歌詞全文などが加わります。
Q. 演奏会プログラムのページ数はどう決めればよいですか?
中綴じ製本の場合は4の倍数(4・8・12・16・20……)で決めます。ソロリサイタルは4〜8ページ、吹奏楽や合唱の定期演奏会は12〜20ページ、プロオーケストラや周年記念は20〜32ページが目安です。
Q. 演奏会プログラムのサイズは何が一般的ですか?
A5・B5・A4の3サイズが主流です。A5は発表会やソロリサイタル、B5は学校の定期演奏会や吹奏楽部、A4は広告や大きな写真を載せたい場合に向きます。
Q. 演奏会プログラムは自作と外注どちらが良いですか?
4〜8ページで写真や広告が少なければ、CanvaやWordで自作できます。12ページ以上、広告ページ掲載、写真点数が多い場合は、プロに外注するほうが結果的に安く済むことが多くあります。料金の目安は、A5判4Pモノクロ100部で2〜3万円程度、B5中綴じ12P300部で8〜15万円程度です。
Q. プログラムの表紙にはどんなデザインが向いていますか?
タイトル・日時・主催の3つに情報を絞り、曲目のイメージに合う色・モチーフを選びます。クラシックは落ち着いた配色と余白、吹奏楽は力強い明暗差、発表会は柔らかな色使いが定番です。音符の多用は避け、チラシやポスターと世界観を揃えるのがコツです。
Q. プログラムノートは誰が書くのが普通ですか?
指揮者・音楽監督・奏者本人が書くことと、音楽ライターや評論家に外注することがあります。1曲あたり150〜1500字の幅があり、小品なら150〜300字、ソナタや協奏曲なら400〜600字、交響曲やオペラは800〜1500字が目安です。ほかの人のプログラムノートを丸写しするのは盗作にあたるため、一次資料から自分の言葉で書き直します。
Q. 演奏会プログラムはいつまでに発注すればよいですか?
プロに外注するなら、本番の2〜3か月前に動き始めるのが目安です。印刷入稿は本番の2週間前、校了は本番10日前に設定すると、リハーサルで発生する曲順変更や奏者交代にも対応できます。
Q. 広告・協賛は1枠いくらで募集するものですか?
小〜中規模の演奏会の場合、1/24枠(名刺サイズほど)で3,000円、1/12枠で5,000〜6,000円、1/4ページで1万円〜、1ページで1〜6万円が一つの目安です。団体の規模や来場者数で金額は大きく変わります。
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- 演奏会チケットデザインのコツ
- チラシ・ポスター・プログラムのデザイン料金相場
コンサートデザインが提供していること
コンサートデザインはクラシックや吹奏楽などの演奏会のチラシやプログラム、チケットなどを専門に、年間200件以上の実績があります。ソロリサイタルから大きな定期演奏会まで、編成や予算に合わせた最適な一冊をお作りします。
お見積もりは無料です。公演日・会場・編成・ご希望のページ数の4点をお知らせいただければ、概算をお返しします。
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三浦
(プランナー)
現場で一番もったいないと感じるのは、裏表紙を「おわり」の一言で締めてしまうプログラムです。裏表紙は終演直後にいちばん長く開かれているページ。次回公演の日時を小さく入れるだけで、アンケートの回収率や次回チケットの売れ行きが変わることがあります。